ThinkPad X280でHackintosh、macOS Catalinaを導入。課題はあるも概ね安定動作 | Win And I net

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ThinkPad X280でHackintosh、macOS Catalinaを導入。課題はあるも概ね安定動作

ThinkPad X280のM.2 2242サイズのポートに片面実装のNVMe SSDを増設しましたが、そのSSDはCHUWI MiniBook用に、HackintoshによるmacOS Catalinaを導入していたものです。これがそのままの状態で、X280で動作しました。現在のところ、タッチパッド・トラックポイントを認識していないのですが、マウスの利用により、自宅でのサブ運用の場合には常用できる状態になっています。

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X280でCatalinaの動作状況

ちょいジャンク(バッテリーが充電しないとあったのですが、ケーブル抜き差しなどで復旧との希望を持っています)な中古のThinkPad X280をメルカリにて購入。本来は Core i5-8250U / メモリ 8GB / FHDがよいのですが、中古価格が跳ね上がるために、Core i3-8130U / メモリ 4GB /1366 x 768の解像度で妥協です。総合的なレビュー記事は後日搭載予定。

Thinkpad X280でのmacOS Catalinaのシステム情報などは以下です。

 

▼Core i3-8130U、メモリ 4GB、GPUも正しく認識。MacBook Air 13インチ 2018モデルに偽装しています。

 

▼M.2 2242サイズのPCIe SSDにmacOSをインストール、デフォルトのSATA SSDはWindows 10をインストールしたままで、デュアルブート化。

▲▼LTEモジュールのポートにM.2 SSDを増設の記事はこちら。

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▼12.5インチのディスプレイ、GPUも正しく認識。

 

▼Geekbench 5で抽出のシステム情報。

 

▼Geekbench 5のCPUベンチマークスコア。上はMac、下はWindows 10のスコアですが、Macでは低いスコアとなっており、今度じっくりと設定などを確認してみます。

 

▼macOSをインストールしたPCIe SSDのベンチマークスコア。SSD自体が安価な製品であり、スコアは控えめです。

動作しない(検証中)の事項

他のThinkPadでのHackintoshと同様に、WiFiはUSBドングルの使用で利用可能となります(あるいは、WiFiチップの換装)。上記のとおり、CPU / GPU / ディスプレイ(明るさの変更もOK)を正しく認識し、キーボード・サウンド・マウスも使用できるため、Webサイト閲覧やサイト記事編集などは普通に操作できるのですが、現時点で動作しない・検証中の事項は以下です。この程度なら、常用も可能です。

  • USB インストールディスクなしでの起動。BIOSでMacの起動ディスクを認識せず(ブートローダーを認識せず)。
  • Bluetoothの認識、バッテリーの残量表示。
  • トラックポイント、タッチパッドの動作。これは利便性に大きく影響するため、早々に対応したい
  • CHUWI MiniBookと同様に、CPUファンの回転数の制御ができていないかも。
  • 他にもあるかもしれませんが、現在での認識は上記です。

 

▼HackintoshしたPCでのWiFi、Bluetoothは、USB 無線子機の利用が手っ取り早い。

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macOS Catalinaの導入過程

今回のThinkPad X280へのmacOS Catalinaは、海外サイトで詳述・配布されている「CHUWI MiniBookへのCatalina導入」のEFIをMiniBook用にSSDを用意。MiniBookではPCIe SSDに導入したMacのブートに難があり、そのSSDをX280に増設。何の設定もなく、そのまま起動となりました。ただし、現在のところは、USBインストールディスク経由でのブートです。

一般的な導入の大きな流れは以下です。私はCHUWI MiniBookでMacが動作しているドライブをOSクローンして利用しているため、以下の3をX280にて試していません。私の他の機種での事例では、おそらく一発OKとならず、BIOSの設定などを試行錯誤で進める必要があります。また、かなり割愛して記載していますが、Clover Configuratorの導入・利用など、Hackintoshの多数の記事を参照する必要もあります。

  1. Unibeastを利用し、USBのインストールディスクを作成(他の方法が一般的ですが、私は概ねUnibeastを利用)。
  2. 海外サイトで配布されている(以下に掲載のリンク先記事を参照)「CHUWI MiniBookのHackintosh用のEFIフォルダ」を上記のインストールディスクにコピペ
  3. 通常どおりに、インストールディスクからSSDへインストール。インストールディスクにMiniBookのHackintosh用のEFIフォルダをコピペ。
  4. ThinkPad X280用にKextなどのアレンジが必要(私の場合、現在これを行っている最中)。

 

▼詳細については以下の記事を参照ください。

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まとめ

導入過程については大きく省略しましたが、一部に動作しない(検証中)事項があるものの、難なく導入できた HackinsothによるmacOS Catalina。現在、当記事はX280のMac側で編集しているのですが、Windows 10と同様に安定動作しています。メモリ 4GBのために、スワップしがちであるものの、Windows 10よりも軽快な感覚もあり、Windows 10のように更新が頻繁にないことも、私が多くのPCでHackintoshを推進している大きな理由です。

 

App Storeが機能しない課題もありましたが、以下に記載の対応で解消となりました。
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