ドンキ NANOTE 実機の外観レビュー。細部の粗さはあるも、液晶は高品質。CHUWI MiniBookとの比較も | Win And I net

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ドンキ NANOTE 実機の外観レビュー。細部の粗さはあるも、液晶は高品質。CHUWI MiniBookとの比較も

税抜 19,800円と格安ながら、そのボディの一部は金属製となる ドンキのNANOTE。キーボードの特殊なキー配置や、裏面の端の底板の浮きなどの粗さもありますが、ディスプレイの表示品質のよさも含めると、この価格での販売は評価すべきかと思います。今回はNANOTEの外観に限定し、所有する8インチのUMPC 「CHUWI MiniBook」とも比較しつつの実機レビューです。

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▼付属品は、取扱説明書・バッテリーの取扱の注意書き・電源アダプター・USB Type-Cのケーブル。

 

▲ACアダプターと付属のMicro HDMI to HDMI変換アダプター。国内販売のために当然のことですが、海外製品を多くレビューしている私としては、日本仕様のACアダプターであることが新鮮です。

なお、Micro HDMI to HDMI変換アダプターは細い先端部分に負荷がかかり、折れやすいので注意が必要です。

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サイド

サイドから見た場合、端の部分は滑らかな曲線ではなく直線基調。欲を言えば、もう少し滑らかさが欲しかったところ。以下の画像の左下の角はラウンド処理をしていないため、不用意に手にすると痛かったりします。

▲ポート類の集中する右サイド。上の画像の左から、SDカードスロット、イヤホンジャック、Micro HDMI、USB 3.0、給電兼用(外部への映像出力には対応せず)のUSB Type-C。

 

▲左サイドには何もありません。One Mixなど、多くのUMPCは一方のサイドにポート類がないことが標準的ですが、CHUWI MiniBookのように両サイドにUSBがあると利便性はかなり高まります。

 

▼引用したCHUWI MiniBookの実機レビュー。

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▲本体にCPUファンはないのですが(ファンレス)、背面にはスリットが設けられています。

 

▲前面には左右にスピーカーの穴があります。スピーカーの音質は価格相応。

天板、底板

底板を外して確認してみましたが、底板は金属製、天板も感触から金属製、キーボード面は(おそらくは)プラスチック製となります。税抜 19,800円の格安品としては質感高めですが、以下の課題もあります。

  1. 私の個体は程度がよいほうですが、底板の右サイド側中央に「浮き」がある。
  2. 手前下側の隅のラウンド処理が半端で、不用意に角に触れると多少痛さを感じることがある。
  3. 天板・ディスプレイを閉じる際に、一定のところで勢いよくパタンと閉じてしまう。大きな問題ではないと思いますが、ディスプレイに傷が付くことや、ヒンジの耐久性を気にする方がいるかも。
  4. 底板のゴム足の高さが足らない。

 

▼底板に貼付のプロダクトキーのシールと技適シールが斜めになっています。ここはちょっとした気配りで対応できたはずなのですが、残念ですね。

▲▼ちなみに、以下の記事で記載していますが、NANOTEは中国の格安製品のOEM提供を受けたもの。技適シールなどが印字でなくシール貼付となっているのは、OEM提供で印字のオプションがなかったのか、あるいはコストを考慮してのことでしょう。

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▼上記1の底板の浮きはこちら。私のNANOTEは程度が軽くわからないほどですが、他サイトのレビュー記事では明らかに浮いているものがあります。

▲▼浮きの原因についてはこちらの記事で記載していますが、内部の銅板と熱伝導両面テープの厚みによる影響と推定します。

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▲▼下の拡大写真では十分なようにも見えるゴム足の高さであり、実用面では大きな影響はないのですが、上記4に記載のとおり、ゴム足の高さが足りません。手触りでは、ゴム足の枠とゴム足が水平に近い感触です。

 

▼金属製の底板。厚みなども含めて、価格が倍以上となる製品と比較しても遜色ありません。

 

▲触った寒色や熱の伝わり方から、おそらくは金属製の天板。ロゴなしですっきりしていることに好感。

ディスプレイ

外観のレビューとは異なりますが、NANOTEで評価すべき大きなポイントがディスプレイの表示品質。視野角も良好で明るく自然な発色で、UMPCではCHUWI MiniBookと比較しても遜色なく、10インチの2 in 1である「CHUWI Hi10 X」よりもよいかも。Hi10 Xも綺麗な描写ですが、やや淡い表示となり、NANOTEと比較すると明るさも控えめ。

 

▼こちらは引用したCHUWI Hi10 Xの実機レビュー記事。

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▲こちらはテントモード。ディスプレイの回転は両手で操作し、一度 180°でストップしたうえで再度動かすイメージ。

 

▲▼タブレットモードでの、この位置での視野角も良好、写真ではわかりづらいのですが、発色も良好です。

 

 

▼グレアパネルですが、正面での映り込みはそれほど多くないように感じます。

▲▼記事掲載用の写真として、私の好きな角度より。

キーボード

7インチのUMPC 「GPD Pocket 初代」と「One Mix 2S」の私の一定期間の使用感では、そもそも7インチのキーボードでの快適なタイピングは難しいのですが、NANOTEは日本語キーボードとした影響もあり、他のUMPC以上にキー配置やキーサイズにクセがあります。

私は長時間のタイピングにより慣れてきたのですが、また、以下の記事のとおり、キーの割当変更などにより対応していますが、それでも誤タイピングは多くなっています。

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タイピング感のレポートはもう少し使い込んだ後とし、ここでは外観のコメントにとどめます。

 

▼上記のリンク先の記事でも記載していますが、右上のDelete キーの配置、右下の句読点まわりのキー幅が狭いことが高速タイピングを妨げています。

▲右上にあるのは電源ボタンですが、他のUMPCと異なり、指紋認証を兼ねたものではありません。この価格で指紋認証まで搭載するのは無理だと思います(バックライトもありません)。

 

▲▼キーの質感がわかるよう拡大。拡大してもプリント印字であることがわからず、よい感じ。ただし、印字のフォントはよいとは言えず、これが普通のフォントなら質感は高まったのですが。

▲なお、キーの質感は、3,000円台で販売しているタブレット向けのキーボードあるいはキーボードケースと比較すると、それほどわるくはありません。

 

▲ポインティングデバイスまわりを拡大。

 

なお、キーボードも含めた全体の使用感は別記事としますが、タイピング時のキーの押し込みや戻りは良好で、ポインティングデバイスはスムーズさにやや欠けますが普通に動作します。キーサイズ・キーピッチの広い主要キーは程々にタイピングできるのですが、やはり句読点などの小さなキーは誤タイピングが頻発します。

CHUWI MiniBookとの外観比較

CHUWI MiniBookには、Core m3-8100Y版とGemini Lake N100版がありますが、後者の場合にもNANOTEとの価格差は倍以上(Core m3-8100Y版の場合は5万円台)。このため、MiniBookとの比較は酷であるものの、参考までに比較してみました。

全面マグネシウム製のボディであるMiniBookとの比較ですので、質感としてはMiniBookが大きく優位なのですが、NANOTEもこの価格としては上出来です。私は2万円前後のWindows 10 ノートを多く見てきましたが、この価格帯では、全面プラスチック製のボディに、キーボードの質感はキーボード単体で2千円前後の製品と変わらない製品もあるなか、NANOTEは価格以上の質感であることに間違いはありません。

 

 

▲▼遠目に見ると2万円未満の製品には見えず、ディスプレイの表示もMiniBookと遜色ないことを感じ取れるかと思います。

 

▼NANOTEの背面が汚れたままでしたが、背面から見ても、2万円未満のPCとしては十分です。

 

▲シックな配色のMiniBookに対して、NANOTEは明るめのシルバー。NANOTEの中国のオリジナルモデル(あるいは類似の格安品)にはブラックのボディ色もあるようですが、NANOTEのブラックボディが販売されるとさらに注目となるように思います。

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▲造り込みで大きく異なるのが、角のラウンド処理。直線基調のNANOTEですが、角にラウンド処理が施されると質感は大きく向上していたのではないでしょうか。

まとめ

多くの格安なWindows 10 ノートを見てきた私ですが、NANOTEの外観の質感としては、この価格帯では標準以上。底面の角の処理やキーボードのフォント、プロダクトキーのシール、底板の浮きなどの粗さ、ちょっとしたことでさらに質感がよくなる要素があるのが惜しい。

CPUにエントリーのAtom Z8350を搭載し、キーボードも変則的のため、初めてのUMPCの購入ならCHUWI MiniBookなどをおすすめしますが、3台目のサブPC、2台目のUMPCとしてなら、あるいは私のように弄ることが目的なら、NANOTEの購入はありです。

 

▼CHUWI MiniBook、あるいは同型モデルの価格は以下を参照

 

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