今回レビューする製品は、Lenovoの16インチPC「ThinkPad Z16 Gen 1 (AMD)です。同シリーズのなかでも、CPUにAMD Ryzen 9 RRO 6950H、LPDDR5 メモリ 32GBの、ハイエンドなモデルのレビューです。
質感の高い金属製ボディに、ThinkPadならではの快適なキーボード、キビキビと動作する一方、個体差の可能性もあるものの、発熱・冷却対応から生じる課題もあります。
なお、今回のレビューは、Lenovoさんからお借りした製品に基づくものです。
レビューする製品はこちら
Lenovo ThinkPad Z16 Gen 1 (AMD)、Lenovo 公式ストア
ThinkPad Z16 Gen 1(AMD)のスペック
Lenovoさんよりお借りした製品は、同製品ハイエンドとなる AMD Ryzen 9 PRO 6950H、メモリ 32GBのモデルです。CPUとメモリ以外はZ16の他モデルと共通となりますが、そのスペックは以下です。
CPU | AMD Ryzen 9 PRO 6950H、8コア16スレッド |
GPU | AMD Radeon RX 6500M 4GB GDDR6 |
メモリ | 32GB オンボード、LPDDR5、 |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 16インチ、解像度 1920 x 1200、非光沢、IPSパネル |
WiFi | Wi-Fi 6対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB 4 x 2、USB 3.2 Gen 2 x1 |
サイズ | 約 354.4 x 237.4 x 15.8 mm、約1.81kg~ |
OS | Windows 11 Home |
その他 | バックライト付きキーボード、指紋認証 |
▼私としては、16インチの大型にしてテンキーを備えていないことも、惹かれるポイント。大量にタイピングする私ですが、10キー付きのキーボードの場合には、画面とキーボードの軸がずれるため、タイピング時に違和感があります。なお、画像は英語キーボードですが、製品版は日本語キーボードです。
▲ThinkPadの特徴となるスペースキー下の左右のクリックボタン・中央のスクロールボタンを備えていませんが、タッチパッド上側の横のラインあたりが代替として機能します。
▼再生アルミニウムを利用したアークティックグレーの筐体。実機の質感は、かなり高いです。
実機のシステム情報
続いて、実機のシステム情報を掲載します。
▼Windowsの設定画面より。もちろん、仕様どおりに CPUは AMD Ryzen 9 PRO 6950H、メモリは32GB。OSは、Windows 11 Proです。
▲▼上の記事で掲載のフリーソフト「HWiNFO」から抽出のシステム情報。クリックで拡大できます。
▼32GBのLPDDR5 メモリは、クアッドチャネルで動作。メモリはオンボードですが、8GBのチップ4個でクアッドチャネルとのことでしょうか(私はこのあたりに詳しくありません)。
開封、外観
続いて開封と外観について記載します。アルミ製の外観の質感は かなり高く、これまで私がレビューした15インチクラスの製品で質感の高いノートPCとしては、MacBook ProやXiaomiの製品がありますが、これらよりも質感は高いように感じます。
開封、付属品
▼外箱のサイズを測ることなく返却しましたが(Lenovoさんにお借りした製品です)、16インチとしてはコンパクトな外箱です。
▼公式ストアに「製品パッケージには、堆肥化が可能な竹とサトウキビの繊維素材を利用しています」と記載がありますが、以下のパッケージが該当すると思います。
▼ACアダプターは 135W、マシンパワーにあわせて大きいのですが、長辺の長さが短いために意外とコンパクトにも思えます。
外観
ThinkPadと言えば、全面ブラック(一部にシルバーモデルもありますが)のビジネスライクな筐体ですが、本製品の天板は、2010年代のMacBook Proと似た雰囲気の高級感があります。手元にある MacBook Pro 2台(17インチ、および15インチ)と比較すると、本製品がより高品質のように思います。
▼シルバーの天板は、写真以上に質感の高いもの。
▼サイドを拡大してみると、ヘアライン調であることがわかります。また、立体感のあるLenovoのロゴも、高級感を漂わせています。
▼左サイドは、電源ボタン、イヤフォンジャック、USB Type-C、ケンジントンロック
▼電源ボタンは、電源オン時に中央のインジケーターが白く点灯します。出っ張りのないフラットな電源ボタンのために押下しにくく、横から覗き込むこともしばしばあります。
▲▼繰り返しの記載となりますが、アルミ製・アルミ調の塗装で質感の高い天板です。
▼Webカメラの背面となる箇所もヘアライン加工され、高級感を醸し出しています。
▲▼ヒンジ側の側面もヘアライン加工です。
▼あらためて、天板の全体像です。
▼他のThinkPadも同様ですが、ThinkPadとLenovoのロゴは主張せずにオフィスでもマッチします。
▼ThinkPadのロゴも、単なるプリントではないように思われ(返却後の記載ですので定かではありません)、X1 Carbonなどと比較しても、より質感の高いもの。
▼お借りした製品でのレビューのため、底板は外していませんが、底板とゴム足は一般的です。
▼重ねての記載ですが、イヤホンジャックの右にある電源ボタンはフラットでデザイン的にはよいのですが、押しづらいです。また、Windowsの起動時にLenovoのロゴの表示まで、一般的なPCよりも時間がかかるため、反応しているものか、電源ボタンのLEDを確認することも しばしばあります。