MINISFORUMより、CPUにAMD Ryzen 7 7735HS、GPUにRadeon RX 6600Mを搭載するミニPC「HX77G」がリリースされました。既に販売のHX99Gと同じ筐体を採用し、CPUをアップグレードしたモデルとなります。USB4ポートを2個装備、セットモデルに標準装備のPCIe SSDに加え、PCIe / SATA双方に対応する M.2 SSD 空きポートを備えています。
引用元・販売元
MINISFORUM HX77Gのスペック
MINISFORUMの日本語サイトとグローバルサイトでは、RAMの記載が異なっており（DDR4 or DDR5）、以下のスペックはグローバルサイトから抽出しています。
| CPU | AMD Ryzen 7 7735HS、8コア 16スレッド、最大 4.75GHz |
| GPU | AMD Radeon RX 6600M、GDDR6 8GB |
| メモリ | ベアボーン、DDR5 4800 MHz 32GB / 64GB、ベアボーン |
| ストレージ | ベアボーン、M.2 2280 512GB / 1TB PCIe 4.0 SSD、M.2 2280 PCIe 4.0 / SATA 空きポートあり |
| WiFi | WiFi6 |
| Bluetooth | 5.2 |
| ポート類 | USB 4 x 2、USB-A 3.2 (Gen 1) x 3、USB-A 3.2 (Gen 2)、USB-C 3.2 (Gen 1)、HDMI x 2、有線LAN |
| サイズ | 205 × 203 ×69.3mm |
| OS | Windows 11 Pro |
▼上表は以下の記事で掲載の、Ryzen 9 6900HXを搭載し同ボディの「HX99G」のスペック表に基づき編集しましたが、スペックアップした事項はCPUのみです。
Ryzen 7 7735HSを搭載するミニPCとしては、2つめのリンク先記事で掲載の「UM773 Lite」が人気ですが、「HX77G」「HX99G」は 独立したGPU「AMD Radeon RX 6600M」を搭載していることが大きな特徴。
MINISFORUM HX99G、Ryzen 9 6900HX / DDR5 RAM / USB4 x 2を搭載のミニPCが発売に。PCIe 4. 0 SSDポートを2個装備
MINISFORUM UM773 Lite、Ryzen 7 7735HS / DDR5 RAM 搭載のハイエンドミニPCがリリース
▼以下の画像では、M.2 SSDポートを2個装備することを確認できませんが、画像のマザーボードの裏面（左の底板側）に2つのメモリスロット、2つのM.2 SSDポートを備えています。
▲放熱に貢献する炭素繊維の素材に、2つのファンを備え、さらにはCPUとGPUの冷却には液体金属を使用しています。全般的に、MINISFORUMのミニPCは冷却対応を十分に考慮した構成とすることが多いのですが、本製品ではより一層 冷却対応が強化されています。
▼以下は公式サイトに掲載のCPUベンチマーク（Passmark CPU マルチコア）を示すものですが、Apple M1やRyzen 9 5900HXより高いスコアです。
ただし、Ryzen 9 6900HXを搭載の「HX99G（公式サイトはこちら）」のスコア 25004に対して、Ryzen 7 7735HSを搭載の「HX77G」のスコアは 24234。TDPの相違（HX77Gの35W、HX99Gの45W）に応じて、その他のベンチスコアもやや低くなります。
MINISFORUM HX77Gの外観
上の画像は熱伝導に優れた炭素繊維の使用箇所を示すものですが、ポート面と上下を除いて炭素繊維を使用と言えそうです。サイズは205 × 203 ×69.3mmと、一般的なミニPCよりも縦横それぞれ 約80mmほど大きなサイズですが、付属のスタンドにより設置面積は小さくなります。
▼USB4 x 2個は背面に配置。映像出力は、HDMI x 2（4K@60Hz)、USB4 x 2（8K@60Hz）の4系統です。
▲付属のスタンドは、右側 3箇所の白丸部分に取り付けます。
価格情報
メモリ 32GB / SSD 512GBのモデルの場合、HX77Gの公式ストアの価格は 123,180円、一方のHX99Gは 136,980円。体感レスポンスとしては大きく変わらないため、Radeon RX 6600Mを搭載し、炭素繊維を採用する筐体に大きな魅力を感じる場合には、HX99Gよりも安価なHX77Gも候補となります。
引用元・販売元