CHUWI AeroBox、AMD A9 9820搭載のミニPCがAmazonで349ドルで販売予定。旧世代のCore i3相当となるか、レスポンスを推定してみた

CHUWIよりHeroBoxに続くミニPCとして「AeroBox」が、Amazonにて販売予定です。Aeroと名のつくとおり、その薄さ・コンパクトさも特徴の一つですが、最大の特徴はCPUにAMD A9-9820を搭載すること。当CPUを搭載するPCの事例やベンチマーク情報はほとんどないのですが、CHUWI 公式サイトにある一部のベンチマークスコア、349ドルの価格から、レスポンスとしてはCore i3-5005U以上、Core i3-7100Uと同水準あたりのように思います。

引用元

CHUWI 公式サイト（日本）

AeroBoxのスペック

CPUに8コア8スレッドのAMD A9 9820、GPUにRadeon RX 350、メモリ 8GB、256GB SSDを搭載する本製品ですが、その他のスペックは以下。サイズなど、一部の確認できていない事項もあります。

AeroBoxの最大の特徴となる、CPUのAMD A9-9820。ググってみても、AMD 公式サイトにも情報はほとんどありません。唯一、CHUWI 公式サイト（日本）に以下のGeekbench 4とCinebenchのスコアがありますので、そこからレスポンスなどを推定してみます。

▲Geekbench 4のCPUベンチマークのうち、マルチコアのスコアは7388とあり、インテルのモバイル向けのCore iシリーズのスコアと比較してみます。

• 4575、Core i3-5005U、CHUWI GTBox 「Chuwi GT Box 実機レビュー、ベンチマークと第一印象編。Core i3 5005U、上位機のボディ流用により「買い」で間違いなしのミニPC」
• 6010、Core i3-7100U、EGlobal M3 ミニPC 「約25,000円の第7世代 Core i3-7100U搭載 ファンレスミニPC「EGLOBAL M3」のスペックと特徴」
• 7000台後半から8000台半ば、Core i5-7300U

第8世代のCore iシリーズには敵わないために第7世代までの簡易比較ですが、また、GPUのRadeon RX 350がスコアに影響しているものか不明ですが、少なく見積もっても、マルチコアは Core i3-7100U以上と言えそうです。

一般的な利用のレスポンスに直結するシングルコアのスコアは不明ですが、レスポンス的にはCore i3-5005U以上はあるように思います。CHUWIの担当さんからいただいた、AeroBoxの価格情報は349ドル。価格からも、そのレスポンスは Core i3-5005UからCore i3-7100Uクラスはありそうです。

Core i3-7100Uクラスとなると、CHUWI HeroBoxなどの200ドル台前半となるミニPCに搭載される Gemini Lake N4100、あるいはJumper EZBox i3などの Core i3-5005Uよりも優位なレスポンス。Webサイト閲覧やオフィスソフトなら、快適なレスポンスです。

AeroBoxの外観と機能性

上の画像のように、側面に無数の穴があり空流を高めているAeroBox。CPUとGPUは搭載製品の少ないものですが、その他にも珍しい仕様があります。

▼PS/2のマウス・キーボードに対応しています。また、モニター出力はHDMIポートではなく、DVIとなっています。ほとんどのPCモニターはHDMIとDVIの双方を備えているはずなので、特に問題はないのですが、PS/2と合わせ、珍しい仕様です。CPU、GPU、マザーボードともに、それほど古い設計ではないのですが、やや不思議。

▼ライト付きのファンが2つ搭載されています。ミニPCでは、Core i3-7100Uクラスではファンレスもあるほどですが、2つのファンの音量がどれほどのものか、気になるところです。

▼メモリスロットを4基も搭載しています。こちらも、ミニPCではあり得ない珍しい仕様です。

まとめ

AMDのCPUとGPUを搭載するCHUWI AeroBox。近々に日本のAmazonで販売予定となっており、349ドルの価格からすると38,000円前後での販売となります。

同仕様のPCは珍しいのですが、私の推定どおりにCore i3-5005U以上、Core i3-7100U水準のレスポンスとした場合には、Amazonで41,000円で販売のJumper EZBox i3以上のコスパの高さです。