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ThinkPad X280 実機レビュー、モバイル用途・サブ機として十分な実力だが、IPSパネルは必須

中古でのThinkPad 5台めの購入となった「X280」。外出先での本気モードでの記事編集、あるいは非力な会社のWindows 10 ノートの代替として使用する目的です。購入したX280のスペックは、Core i3-8130Uはよいとして、メモリは4GBで妥協。ディスプレイはTNパネルからFHDのIPSパネルに換装済、PCIe SSDを増設して macOSも動作します。現在のところ、バッテリーが充電しないとの課題もありますが(バッテリーを注文済、受領待ち)、今回はこのThinkPad X280をあっさり風味でレビューです。

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購入した中古のThinkPad X280のスペック

メルカリにて「バッテリーが充電しない」とのことで、相場よりやや安く(2万円ほど。ジャンクに近い製品としてはやや割高かも)購入したのですが、そのスペックは以下です。黄色網掛は私が換装・増設したものです。

CPUCore i3-8130U、2コア4スレッド
GPUIntel UHD Graphics 620
メモリ4GB
ストレージ256GB SATA SSD、+ 256GB 2242サイズ PCIe SSDを増設
ディスプレイ12.5インチ TNパネル 解像度 1366 x 768、IPSパネル FHDに換装
WiFi11a/ac/b/g/n
Bluetooth4.1
フロントカメラHD 720p カメラ 、ThinkShutter付
ポート類USB Type C x 2、USB 3.0 x 2、HDMI
サイズ約 307.7 x 209.8 x 17.8mm、約 1.26kg
OSWindows 10 Pro

 

メモリ 4GBであることに難ありですが、X280の中古価格は、メモリ 8GB・FHDのIPSパネルとなると、価格が相応に高くなるため、メモリ 4GBで妥協です。Webサイトの閲覧・サイト記事編集・軽めのオフィスソフトであれば、メモリ 4GBでも何とかなります。

標準のHD画質・TNパネルも極端にわるくはないのですが、青白い色合いと視野角の狭さ、明るさ不足であることで、目が疲れてしまいます。このため、Amazonで購入の以下のIPSパネルに交換しました。これが大正解で、かなり明るく、視野角・色合いともに良好で、別の端末のようになりました。

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実機のシステム情報

続いて実機から抽出のシステム情報です。

 

▼「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」

 

▼フリーソフト「HWiNFO (HWiNFO、Win 10のデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフトの概要)」から抽出のシステム情報。縮小していますので、クリックして拡大ください。

▲左下はドライブの情報ですが、NVMeとあります。これが増設したPCIe SSD。

 

▼同じく「HWiNFO」から抽出のデバイス情報。デフォルトの SATA M.2 SSDはSanDiskのSD9TN8W256G1001とあります。メモリの製造元は確認できず。

外観

外観については、今さらながらのX280となるため、あっさりと写真少なめで記載します。

 

▼左サイドの全体とポート部分の拡大写真。

▲左から、USB Type-C(電源兼用)、USB Type-C(Thunderbolt3兼用)、USB 3.0、HDMI、ヘッドホン出力。充電は左2つのUSB Type-Cから可能。USB 3.0の抜き差しはやや硬め。

 

▼右サイドの全体とポート部分の拡大写真。

▲右より、盗難防止用のセキュリティースロット、USB 3.0

 

▼ヒンジ部分を拡大

 

▼ディスプレイのベゼル幅は太いのですが、ブラックであるためにそれほど気にならず。

 

▼ぱっと見では、2016モデルまでのX1 Carbonと見分けがつきにくい。

 

▼キーボード面にややテカリのある中古のため、キーボードの全体写真はサイドからのみ。

 

▼トラックポイント周辺を拡大。「無変換」「変換」「右Alt」など一部のキーが主要キーよりも小さくなっていますが、タイピング時の違和感はありません。

 

▲同じく12.5インチのThinkPad X220と厚みの比較。X220は、2.5インチ HDD(SSDに換装済)、有線LANポートを装備していることもありますが、厚みの差は大きく、X220は今 屋外に持ち出し一目に晒すと恥ずかしさもあります。

 

▲12.5インチのOnda Xiaoma 21とXIDU Tour Proとのサイドの比較。両製品ともに金属製のボディで質感高く薄いのですが、CPUがエントリーであり非力。また、Tour ProはCPUファンの音量が大きいことに難あり。

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ベンチマークスコア

▼Geekbench 5のスコア。

上から順に、ThinkPad X280のCore i3-8130U、BMAX B4 ProのCore i3-8145U、ThinkPad X1 Carbon 2016モデルのCore i5-6300U。順当なスコアです。

 

▼ドラクエベンチマークのスコアは「5245 普通」。

 

▼このクラスでCINEBENCHを計測すると、そのスコアの低さに悲しくなるのですが、参考までのCINEBENCH R23のスコアです。

 

▼デフォルトのSATA M.2 SSDの、CrystalDiskMark v7のスコアは標準的。

 

▲▼こちらは、増設した2242サイズ・片面実装のPCIe SSDに、HackintoshによるmacOS側でのベンチマークスコア。PCIe SSD自体が高速なものでなく、スコアは控えめです。

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体感レスポンス

体感レスポンスは、上記のベンチマークスコアに応じたものです。BMAX B4 ProのCore i3-8145U、ThinkPad X1 Carbon 2016モデルのCore i5-6300Uなどとの比較も含めた、体感レスポンスのコメントは以下。いづれも、Web ブラウジング、サイト記事の編集、画像編集のライトユースのものです。

  • Core i5-6300Uを搭載し、リード 3000MB/s越えのPCIe SSDに換装したThinkPad X1 Carbon 2016モデルとの比較では、X280がやや快適。大きな差ではないですが、X280は画像やWebサイトの表示、画像編集がより小気味よく動作します。
  • Core i3-8145U、メモリ 8GB、PCIe SSDのBMAX B4 Proとの比較では、B4 Proが僅かに機敏に動作します。PCIe SSDとSATA SSDの読み書きの小さな相違が積み重なり、機敏な動作に影響しているイメージでしょうか。
  • メモリ 4GBであることが心もとないのですが、全般的に普段使いとしては十分。ただし、 X1 Carbon 2016モデルでは全くといってよいほどに気にならないCPUファンの音量ですが、X280では時おり大きくなることがあります。「大きくなる」といっても、朝の通勤電車内で使用した場合に、隣の方に多少聞こえる程度の音量です。

 

▼引用した、ThinkPad X1 Carbon 2016モデル、BMAX B4 Proの実機レビュー記事はこちら。

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ディスプレイ

スペックの項目でも記載しましたが、HD画質のTNパネルからFHDのIPSパネルに交換して大正解。TNパネルとIPSパネル別に品質などを記載すると以下となります。

デフォルトのTNパネル

X280を手にした直後には、HD画質のTNパネルでもよいと思ったものの、以下の状態に耐え切れずに、FHDのIPSパネルに交換。

  • TNパネルとしては標準的な視野角ですが、明るさが不足しており、老眼でド近眼の私としては、2時間ほどの使用で目が疲れてしまいます。
  • 色あいとしては、私が好きではない青白さがやや強い。
  • 解像度が低いために、テキストのギザギザ感が目立つ。
  • 上記により、全般としては2ランク下のPCのように感じる。

交換したIPSパネル

交換後は上記の課題を全て解消する品質です。以下は交換したIPSパネルの事例であり、標準装備(オプション)のX280のIPSパネルとは品質が異なるかと思います。

  • 手元にある十数台のノートPCのIPSパネルと比較しても、明るい液晶。X1 Carbon 2016モデルと同等、もしくはやや明るい。
  • ThinkPad T550の液晶もTNパネルからIPSパネルに交換したのですが、T550よりも断然明るく視認性がよい。
  • 視野角も十分。普通のIPSパネルですが、標準装備のTNパネルとの相違は歴然。
  • 色合いとしては、どちらかと言えば暖色系でしょうか。私の好みの色合い・発色です。

 

▼こちらは引用した ThinkPad T550のIPSパネル化の記事。

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▼「ThinkPad X280の液晶をFHD・IPSパネルに交換。明るさ・発色・視野角ともに効果は期待以上」で掲載の、TNパネルとIPSパネルの視野角の相違。上から見た場合の相違は歴然。

キーボードのタイピング感

2020年に、X220、X1 Carbon 2016モデル、T550、E130、X280と5台のThinkPadを中古で購入した私。それも、快適なキーボードとSSDの増設などの拡張性の高さに惹かれてのことですが、このX280のキーボードもすこぶる快適。具体的には以下となります。

  • 全般的には、上記 5台のThinkPadのなかでも、特に快適な部類。
  • X1 Carbon 2016モデルのキーの表面は艶やかなために滑る感覚もありますが、X280は適度なザラツキもあり感触のよいもの。
  • タイピング時のほどよい押し込みと戻り感は、他のThinkPadと同様に心地よい。
  • 私はどちらかと言えばコンパクトなキーボードが好みなのですが(大量タイピング時に指・腕の移動が少なく疲れにくように感じる)、12.5インチのX280はちょうどよいサイズ感。

まとめ

一時期の思い入れで購入した感の強い中古のX280。自宅での記事編集にノートPCを使用する場合、X1 Carbon、X280、T550とその時々の気分に応じて、あるいは目の疲れ度合いに応じて、使い分けています。

現在のところ、バッテリーが充電しないために自宅での使用に限定されますが、外出先での本気モードで使用する場合や、在宅勤務でのサブ機としても使用するつもりです。また、非力な会社のノートPCの代替として、X280、X1 Carbon 2016モデルのどちらかを持ち込もうと目論んでいます。

なお、同じく中古で購入したX1 Carbon 2016モデルの記事でも記載しましたが、Gemini Lakeクラスを搭載する新品のWindows 10 ノートの購入を検討する場合、ThinkPad X280の中古を購入する価値は十分にありです。スペック・レスポンス、タイピングともに利便性が高くなります。ただし、IPSパネルの場合です。

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