ThinkPad T550の15.6インチ TNパネルをIPS・3Kパネル化。目の疲れも大きく軽減

2020年9月に1万円ほどでヤフオクにて落札した、15.6インチのThinkPad T550。Core i5-5300Uを搭載していますが、購入直後にメモリを4GBから8GBに増設、HDDをSSDに換装、M.2 SSDを増設したものの、視野角の狭いTNパネルであることが大きなマイナスポイント。手元にあるTNパネルのThinkPad E130 / X280と比較しても、極端に視野角が狭く、正面からもベストな角度を見出せないうえに、低解像度のためテキストはボヤっとし、目が疲れてしまいます。

このため、AliExpressで購入の、3K 解像度のIPSパネルに交換。ケーブルを30pinから40pinに変更する必要があり、やや苦労しましたが、交換後は別の端末かのように効果は絶大。やや明るさが足らないような感覚もありますが、視野角は良好で鮮やかです。交換過程の写真を多く撮影していないのですが、IPSパネルへの交換過程のポイントを記載します。

関連記事

1万円で購入の中古 ThinkPad T550 実機レビュー、液晶は難あるも拡張目的では面白い。Hackintoshも対応中

スポンサーリンク

購入したパネルとケーブル

ThinkPadのなかではマイナーなT550であり、液晶・ケーブルともに国内での入手は困難なため(液晶はAmazonで販売していますが割高)、AliExpressにて購入しました。液晶は2週間程度で受領したのですが、ケーブルは約1カ月要し(これでも極端に遅い部類ではありません)、納期は覚悟する必要があります。

 

▼デフォルトのディスプレイはTNパネルで解像度は1366 x 768でしたが、3K 解像度のIPSパネルを購入。この場合には、30pinのケーブルは使用できず、40pinのケーブルとなるためにケーブルも購入しました。

▲外箱・梱包は撮影していませんが、エアークッション(プチプチ)で何重にも梱包されていました。

 

▲ケーブルは間違えて W540用のものをAmazonで購入したのですが(IPSパネルはW540 / T550は同じ)、マザーボードへの取付部分の形状が異なり、AliExpressで後日 購入したものです。

ThinkPad、3K解像度のIPSパネル化を図るも、ケーブル誤発注でしばし保留に
視野角の狭いThinkPad T550のディスプレイを3K 解像度のIPSパネル化しようと、パネルとケーブルを購入したのはよいのですが、ケーブルの取り回しのためヒンジまでを取り外しケーブルの接続を試みると、まさかの誤発注であることが...

 

▼購入したパネルはこちらの解像度 2880 x 1620のIPS、ノングレア。Thinkpad T540p T550 T540 W540 W550s W540Pと明記されています。注文から約2週間で受領。

3K IPSパネル(AliExpress)

 

▲▼AmazonでもT550用の3KとFHDの双方が販売されています。30 Pin or 40 Pinのケーブルには注意ください。

 

▼AliExpressで購入した、3K パネル用の40 Pinのケーブル

40 Pin ケーブル(AliExpress)

交換過程

3K 解像度のIPSパネルへの交換で厄介なことは、先述のとおり 30 Pinから40 Pinにケーブルが変更となるのですが、ケーブルをヒンジの内部に通す必要があること。このため、ヒンジを浮かせる、あるいは取り外す必要があります。

私はキーボード・ヒンジを外したうえで交換しましたが、過程の写真を多く撮っていないため(肝心なディスプレイのケーブル接続の写真も撮り漏れ)、言葉で概要を記載すると以下となります。

  1. 底板、キーボードを外す(キーボードは必ずしも外す必要はないかも)
  2. 取り外し式のバッテリーを外し、さらに内部のバッテリーのケーブルを抜いて通電しないようにする。
  3. ディスプレイ面のベゼルを外し、ディスプレイを固定しているネジを露出。下部にあるケーブルとネジを外し、デフォルトのディスプレイを撤去。
  4. マザーボードに接続されているディスプレイのケーブル、ヒンジを外す。
  5. 購入した40 Pinのケーブルをマザーボードに接続。ケーブルがヒンジのなかに隠れるよう、ディスプレイ面に出す。
  6. 外したヒンジを元に戻す(仮どめ)
  7. 購入したディスプレイを仮どめしケーブルを接続。
  8. 内部バッテリーのケーブルを接続
  9. 電源を入れ、ディスプレイの稼働をテスト。
  10. ディスプレイ、その他に問題なければ、ネジを本締め、その他を元に戻す。

 

写真は過程の全てを網羅していませんが、ポイントとなる写真を掲載します。また、各パーツの取り外しにおいては、「ThinkPad T550 / W550S ハードウェア保守マニュアル」を参照ください。

 

▼SSD、メモリなどの各種カスタマイズ前のマザーボード。交換の液晶交換では、30 Pinから40 Pinへのケーブル交換が必要なため(ケーブルをヒンジ内に通すため)、ヒンジも取り外しました。

 

▼キーボードを取り外す際には、写真のFキーの上などに6個の隠しネジがあります。キーボードベゼルを上に少しずらすと露出しますが、これが厄介。再組立後の現在はネジを取り付けていません。保守マニュアルの62ページを参照。

 

▼ディスプレイのベゼルを外した後。ベゼルは隙間にプラスチック製のカードなどを入れて、ある程度浮かせて引き抜きます。他のThinkPadも同様ですが、柔らかい素材です。保守マニュアルの88ページを参照。

 

▼デフォルトのTNパネルの取り外し後。

▼(写真がぼけていますが)取り外したヒンジと、取り付けたケーブル。

 

▼ケーブル類をヒンジ内部に収めました。ヒンジ内には複数のケーブルが通っており、しっかり収めないと、ディスプレイベゼルを取り付けた際に、浮きや最悪の場合には断線する可能性もあります。

 

▼購入したディスプレイの取り付け後。ネジを1本なくしてしまいました。

 

▼ディスプレイベゼルと底板以外を取り付け、通電・稼働テスト。ディスプレイの保護フィルムを取り付けたままですが、画面が点灯した瞬間にTNパネルとの大きな相違を感じました。発色、視野角ともに良好です。

 

▼ネジ止めがわかるよう、上部を拡大。

 

▼ベゼルを取り付けて完了。下側のベゼルの中央部分が僅かに浮いてしまっているのですが、使用に影響がなく許容範囲。そのうち、原因を確認し再取付します。

 

▲▼交換後のWindows 10 ディスプレイの設定画面。2.8K 解像度であることを認識しています。テキストなどの表示の推薦は200%と大きなものですが、私にとってはテキストがほどほどに大きくちょうどよい。

なお、ドライバーの関係か、明るさ調整の項目がなく、以下のフリーソフトを導入しました。

Win 10 PCで、明るさ調節・色温度を簡単に変更可能なフリーソフト「dimmer」を試してみた
ThinkPad T550のディスプレイを標準装備のTNパネルから2.8K 解像度のIPSパネルに変更し、その視野角の広さと色合いに満足している私。ただし、ファンクションキーや設定画面での明るさ変更ができません。しかるべきドライバー...

 

▲▼フリーソフトのHWiNFOで、ディスプレイの詳細を確認してみると、パナソニック製とあります。ただし、製造年が2013年と古く、この古さが60ドルと安価な要因でしょうか。

交換後の使用感など

交換後の通電テストで即 TNパネルとの相違を大きく感じ、ようやく普通に使えるPCとなったようなイメージで、長時間使用時の目の疲れも大きく軽減。具体的には以下となります。

  • TNパネルと比較すると、視野角の広さは明らか。TNパネルでは正面から見ても、これがベストの角度か明確ではなかったのですが、IPSパネル化し角度調節のわずらわしさがないことが嬉しい。
  • 色合いとしてはやや暖色寄り。鮮やかで発色はよいのですが、明るさがやや足らない感覚もあり。
  • 15.6インチで、テキストなどの倍率が200%に設定している影響もあるかと思いますが、3K 解像度のきめ細やかさはそれほど感じず。14インチクラスのFHDと同様の見え方。
  • 15.6インチのFHDではテキストのシャギーさを感じることもありますが、これを感じないことは3Kの恩恵かも。
  • TNパネルの際には2000文字程度タイピングしていると目が疲れてしまったのですが、その疲れも大きく軽減。この効果が最も大きなもの。

 

▼極端な角度での、TNパネルとIPSパネルの相違事例。視野角は明らかに異なります。

 

▼この角度から見ても良好です。

まとめ

他のPCも同様ですが、視野角・コントラスト・鮮やかさともに、私としてはIPSパネルは欠かせません。特に、ThinkPadのTNパネルは青が強い(寒色)ように思われ、新品・中古に限らず IPSパネルを強くおすすめします。私は先日 TNパネルのThinkPad X280を購入したのですが、TNパネルであるだけで 2ランク下のPCのように感じ、FHDのIPSパネルを購入済、交換予定です。

 

▼ThinkPad T550のカスタマイズの関連記事

ThinkPad T550のHDDをSSDに換装、さらにM.2 SSDを増設してみた
中古で購入のThinkPad T550。Core i3-5300U、メモリ 4GB、HDD 500GBを搭載しています。先日 メモリ 4GBを増設しデュアルチャンネル化しましたが、同時にHDDをSSDに換装し、2242サイズのM.2...
古いThinkPad(T550)のメモリ増設、デュアルチャンネル化でGPUベンチスコアが約44%アップ
キーボードのタイピング感のよさとトラックポイントの利便性から、今更ながらにThinkPadに惹かれている私。Hackintosh用のThinkPad X220、サイト記事編集用のX1 Carbon 2016に続き、Hackintos...

コメント

タイトルとURLをコピーしました