今回レビューする製品は、Blackviewの10.1インチタブレット「Tab 12 Pro」。従来の「Tab 12」は2022年6月にレビューしていますが、CPUが UNISOC SC9863AからUNISOC T606へのスペックアップしたことに伴い、AnTuTu ベンチスコアも 実測 約10万から 約23万と大きく向上しています。
メモリ 8GBに高速なストレージを搭載し、CPUのUNISOC T606と相まって、普段使いとしては十分なレスポンス。専用のガラスフィルムとケースが付属することも、大きなポイントです。
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Blackview Tab 12 Proのスペック

下表は上の記事で実機レビューの「Tab 12」のスペック表に基づき編集しましたが、スペックアップした事項に黄色網掛けしています。CPU・メモリ・ストレージの基本スペックは大きく向上し、カメラ・バッテリー容量・サイズなどのその他は変わらずです。
CPU | UNISOC T606、 8コア Cortex A55 (1.6GHz) x 6 + A75 (1.6GHz) x 2 |
GPU | Mali-G57 |
メモリ | 8GB、プラス6GBの拡張機能あり |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.1インチ、解像度 1920 x 1200、IPSパネル |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth / GPS | Bluetooth 5.0、GPS 搭載 |
LTE | FDD-LTE: B1/B3/B7/B8/B20/B40 |
カメラ | リア 13百万画素、フロント 5百万画素 |
バッテリー容量 | 6580mAh、充電はUSB Type-C |
サイズ(本体) | 238.5 x 157.45 x 7.4mm、430g |
OS | Doke OS P3.0(Android 12 ベース) |
その他 | 金属製フレーム、ケース付属、顔認証対応、GPS搭載、Dual Box スピーカー |
▼Blackviewのタブレットのうち、同じく UNISOC T606を搭載する製品としては、以下の「OSCAL Pad 10」があります。AnTuTu ベンチスコアは約23万と同水準ですが、ストレージのベンチスコア(後述)は「Tab 12 Pro」がより高いスコアです。
「Tab 12 Pro」「OSCAL Pad 10」ともに、このクラスとなると 普段使いでは遅さを感じることなく、サクサクと動作します。

▲「OSCAL Pad 10」や他のBlackviewのエントリークラスのタブレットと 基本スペック以外で異なる事項は、「Tab 12 Pro」は In-cellのディスプレイであること。使用時には相違がそれほど明確ではないのですが、スリープ・電源オフの際には以下の写真のとおり、大きく異なります。
左はIn-cellの「Tab 12 Pro」、右はIn-cellではない「OSCALA Pad 10」。Pad 10はベゼルが明確にわかります。
実機のシステム情報
続いて実機のシステム情報について、アプリ「Device Infor HW」から抽出のスクショを掲載します。クリックで拡大できます。
▼SoC / CPUは UNISOC T606 / Cortex A75 x 6, A75 x 2。GPUは Mali-G57
▼ディスプレイの解像度は 1920 x 1200のFHD、280dp、60Hzのリフレッシュレート。明るさは製品紹介のイメージに300cdとあり標準的です。
▼メモリは余裕の8GB、既にAnTuTu ベンチ 3Dなどの大容量アプリをインストールしていますが、128GBのストレージ中 空き容量は 107GBと こちらも余裕です。
▼カメラはもちろん仕様どおりのリア 13百万画素、フロント 5百万画素。一般的な10インチタブレットよりも高画素のカメラを搭載しています。
▼6580mAhのバッテリーは、急速充電に未対応。タブレットの大容量バッテリーでは、充電時間にもどかしさを感じるため、18W水準でも急速充電対応だとよかったのですが。
▼アプリのドロワー
▼Blackviewのタブレットは、Androidに独自カスタマイズを施した「Doke OS」を搭載していますが、メリットの一つは設定画面がiPad ライクに右に詳細画面が表示となり、設定の変更などを行いやすいこと。
▲▼横持ちで タスクバーやマルチ画面がWindows ライクとなる「PC モード」を搭載していることも特徴です。PC モードの詳細・画面事例は以下の記事に掲載しています。レスポンスは通常画面より やや悪化するものの、他のアプリを参照しながら メールの編集など、便利に活用できます。

外観
「Tab 12」も同様ですが、金属製の背面に上質なケースが付属し、全般的な質感は高いです。
開封、付属品
▼他のBlackviewの製品と同様に、白にタブレットのイメージが印刷された外箱です。
▼今回はBlackviewさんよりお借りした端末のために未使用ですが、ガラスフィルムが付属しています。PUフィルムが装着済ですが、指紋がやや付着しやすいため、ガラスフィルム付属はありがたい仕様です。
▼本体はケースが装着された状態で収まっています。
▼付属品は簡易的な説明書、コンパクトなACアダプター、USB A to Cのケーブル、SIMトレイピン
サイド、背面
背面はブルー、グレイ、シルバーの3色展開ですが、レビュー製品はグレイです。
▼写真ではうまく表現できていませんが、ケースを使用することが惜しいほどに質感の高い金属製の背面です。樹脂製の背面の場合には、ホールドするとミシミシときしみ音のする端末もありますが、本製品はその現象もなく剛性は高いです。
▼同社の他のタブレットも同様ですが、Blackviewのロゴは小さく、好感が持てます。
▼左側の樹脂の部分は色合いが多きく変わらず、目立つことはありません(タブレットのなかには、樹脂と金属のツートンが目立つ製品もあります)。
▲右側にスピーカーがありますが、横持ちでの左右両サイドに配置されています。
▼リアカメラは13百万画素と、一般的なタブレットと比較すると高画素ですが、出っ張りの高さはあります。これにより、ケースなしで机に置いた場合には多少斜めになります。
付属ケース
Blackviewの製品はケースが付属することが多いのですが、iPad以外では Lenovoなどの大手ブランドの場合にもケースを探しにくい状況であり、ケース付属(しかも上質)はメリットの一つです。
▼こちらも写真では表現できていませんが、しとやかな上質な表面です。
▼四隅のプロテクション部分は やや厚めです。
▼角の部分、表面の質感がわかるように拡大。サードパーティ製のケースの場合、合皮調のシートを貼り付けたようのケースもありますが、本ケースは柔らかい表面で手触り感もよいもの。
▼タブレットの収納部分は半透明のグレイです。
▼よくもわるくもですが、取り外しはやや硬め。高さもぴったりとフィットするため、ガラスフィルムを装着した場合には、慎重に外さないとガラスフィルムが剥がれることもあるように思います(今回は、お借りした端末のため、ガラスフィルムを未装着・確認できておりません)。
▼純正でもあり、ピッタリと収まっています。
▼フタの内側。マグネットによるディスプレイの消灯、スリープは程よく機能しています。
▼以下のようにカバーを折りたたむとスタンドとして利用できます。スタンド部分はマグネットでの固定式ですが、磁力は適切。倒れるよう現象はありません。
液晶
続いて液晶について記載します。鮮やかで明るく、また、色合いにクセもなく よい液晶です。
▼デフォルトの壁紙での撮影。ベゼルの太さは一般的。
▼見栄えのよい壁紙に変更しました。黒が引き締まった、鮮やかな液晶です。スペック上の明るさ 300cdは やや控えめとも思えたのですが、明るさは十分です。
▲上の右側などに指紋が付着したままでしたが、貼付け済みのPUフィルムは指紋が付着しやすいです。
▼視野角の確認の一コマ。写真ではベールがかったように見えていますが、実機はクリアで 視野角も良好。
▼当サイトのトップ画面を表示。色合いにクセはなく、発色も良好。上側の狭い範囲に色ムラ・明るさのムラが僅かにあるようにも感じますが、私の勘違い あるいは許容範囲です。
ベンチマークスコア
続いて、実機で計測のベンチマークスコアについて掲載します。
▼製品紹介には AnTuTu スコア 234000+とありますが、ほぼ公表値どおりの 232472。Tab 12の従来版が約10万でしたので、倍以上と大きく向上。10インチのAndorid タブレットの売れ筋となる UNISOC T618 / T616、Snapdragon 680の端末と同水準のスコアです。
▼Geekbench 6のスコアは「シングルコア 363、マルチコア 1217」
▼ストレージは Write 272.98MB/s、Reand 491.11と高く、特にWriteはPCのSATA SSD並みのスコアです。
体感レスポンス
複数のAndroid スマホ、タブレットを操作するなかで、私の普段使いでのなかで、サクサクと動作する基準は、AnTuTu ベンチ v9のスコアは25万以上。UNISOC T606を搭載する「Tab 12 Pro」のスコアは約23万ですが、遅さを感じることなく動作します。
- 無印のTab 12などのAnTuTu スコア 約10万のタブレットと比較すると、ワンランク上の動作。
- スコア 約10万クラスのタブレットでは、スリープからの復帰直後や アプリの起動や切り替えなどにもどかしさを感じることもありますが、Tab 12 Proはよりキビキビと動作します。
- Web サイトのブラウジング、YouTubeの視聴などの普段使いでは、AnTuTu ベンチスコア 約50万のスマホと比較しても、レスポンスの差は大きく感じず、キビキビ感が僅かに欠ける程度の体感です。
- Android スマホ・タブレットのレスポンスを確認する 私の指標の一つは FX アプリのレート表示、画面切替などの挙動ですが、キビキビと動作しています。
スピーカー
10インチクラスの上位機は4スピーカー、本製品は2スピーカーですが、YouTubeを視聴する範囲では、2スピーカーでも十分です。音声は多少こもりがちに感じることもありますが、Box スピーカーの恩恵か、スマホのように過度なシャカシャカ音でもなく、私にとっては程よいもの。
カメラ
10インチの2万円前後のタブレットでは、5百万画素・8百万画素のリアカメラを搭載することが多いのですが、Tab 12 Proは 13百万画素のカメラを搭載しています。
撮影した写真の掲載は省略しますが、オートフォーカスはエントリークラスのタブレットよりも速く、高速なストレージを使用していることもあり 保存も速いです。
画質としてはスマホのカメラには敵いませんが、メモ書き代替・ホワイトボードの撮影などでは十分に機能します。
バッテリー消費
Android 12のタブレットを複数使用するなか、Android 12は Anroid 11以前よりもスリープ時のバッテリー持ちが悪化しているようであり、本製品も同様です。ただし、これは設定しだいとなり、機内モードを適用し WiFiなどの必要な設定を有効化するなどの対応を行うと、バッテリー持ちが改善します。

LTE接続
ドコモ回線の「OCN モバイル ONE」 SIMを挿入し、LTEの快速速度を計測しました。なお、国内の格安 SIMのAPNはプリセットされておらず、手動で設定する必要があります。
▼自宅近辺の電波強度は強くないのですが、それでも 15Mbpsと普段使い・「OCN モバイル ONE」としては十分な速度が出ています。
格安SIM
私はAndroidのサブ回線として、「OCN モバイル ONE」のSIMを利用していますが、スリープ時のバッテリー消費が激しいため、以下のSIMをおすすめします。
まとめ
AnTuTu ベンチスコア 約23万 / メモリ 8G(+6GB 拡張機能)/ 高速な128GBのストレージにより 遅さを感じることなく動作、明るく鮮やかな影響、ガラスフィルムとケースが付属と、特に課題もなくバランスのよい製品です。あらためて 製品のポイントを記載すると以下となります。
- 背面は金属製で質感高く、Blackviewのロゴも控えめ。
- リアカメラは13百万画素と他の2万円前後のタブレットよりも高画素。
- AnTuTu ベンチスコアは約23万となり、8GBメモリ、高速ストレージと相まって、普段使いではサクサクと動作。
- 液晶は、明るい鮮やか、クセのない発色で良好。僅かに明るさのムラがあるように感じなくもない。
- ガラスフィルム、ケースが付属することも大きなポイント。