楽天市場を巡回していると、Windows 10搭載の中古のノートPCが1万円で販売されており、楽天市場の「パソコン・周辺機器ランキング」にて月間1位を獲得と売れているようです。格安PC大好きな私としては興味津々なため、製品情報やレビューを頼りに販売製品を確認してみました。
販売中の1万円 中古ノート
Windows 10を搭載し1万円で販売のノートPCは、以下のOA PLAZAで販売の商品。機種の選択はショップにお任せとなり、福袋的な位置づけとなります。
多くの中古PCを販売するOA PLAZAですが、このように格安で販売できるのは、ビジネス用途の中古ノートが大量に放出された中古品であるため。場合によっては、パーツを同じく中古に換装し、Windows 7の場合には、Windows 10に載せ替えたうえで販売です。
私の会社でも、かなり大量の富士通の15インチノートを中古として売却するようですが、市場には法人仕様のノートPCがあふれており、このような激安販売でも利益となるのでしょう。
▼製品のイメージはこんな感じ。楽天市場のレビューを斜め読みすると、最も多いのは富士通、次いでNECまたはHPの製品。年式はハズレ的なものが2005年製、当たりは2014年製と様々です。
中古 1万円ノートのスペック、品質などの傾向
実際にレビューを確認したなかでの、製品の傾向と私のコメントは以下。
- 前述のとおり、メーカーとしては富士通、次いでNECまたはHP。年式は2005年製から2014年製と様々。
- バッテリー駆動できないとのコメントが目立ちますが、1万円の中古ノートを購入する時点で「バッテリー駆動は諦める」ことになります。
- 意外なのがモニターについて、マイナス要素のコメントが少ないこと。明るさやムラなど、劣化していてもおかしくない年式ですが、販売する側もモニターが不調な製品は販売していないのでしょう。
- 動作が「遅い」とのコメントが多いのですが、デフォルトのCeleronではやむを得ず。ここはオプションで、第2世代のCore i3に変更すべき。第2世代のCore i3の場合にはCore i3 2310Mだと思います。この場合、決して速くはないのですが、Webサイト閲覧やオフィスソフトでは普通に使用できます(以下のベンチマークスコアを参照)。
- 外装やキーボードのテカリは、綺麗ならばラッキーぐらいの前提での購入がよいですね。また、古い法人向けの製品がメインとなるため、分厚く無骨なデザインであることも仕方なし。
▼参考までに、Geekbench 5でのCPUベンチマークを掲載しました。上記 4のオプションで変更の第2世代 Core i3がCore i3 2310Mであるとの前提です。
上段・中段は、現在のエントリー機で搭載されることの多い、Apollo Lake (Celeron) N3350とN3450、下段はCore i3 2310M。
▲中段のApollo Lake N3450の使用感として、Webサイト閲覧やサイト記事編集、オフィスソフトでは遅いと感じることなく動作するため、下段のスコアのCore i3 2310Mにおいても問題ありません。
購入を検討している場合におすすめしたいオプションが以下の2つ。また、基本として無線LANに対応していないようですので、無線LAN子機も必須。
▼CPUはデフォルトのCeleronから第2世代のCore i3への変更。上記のとおり、仮にCore i3 2310Mの場合には、現在の2万円台後半から3万円台のPCと同水準以上のレスポンスとなります。
▼Core i3 2310Mの場合には、以下のJumper EZBook X3 (Apollo Lake N3350搭載)とEZBook 3 Pro (Apollo Lake N3450搭載)の中間あたりのレスポンスと推定。
▼HDDからSSDへの変更は必須。Windowsやアプリの起動など、CPUの変更以上の体感差があります。
▲▼HDDからSSDへの変更のレスポンスの体感差は以下の記事を参照。
まとめ
楽天市場で人気の中古 1万円のWindows 10 ノートについて深追いしてみました。「買い」かどうかと問われると微妙なところ。CPUをCore i3 第2世代への変更をおすすめしますが、この場合には 13,000円となります。初めてのWindows 10 ノートの場合にはよいかもしれませんが、製品を選択できないだけに、同じくOA PLAZAの中古品でも、(多少コストアップしても)製品を特定できるものがよいようにも思います。あるいは、プラス1万円の出費が可能なら、上記のJumperあたりの製品が質感においても無難な選択。