Windows PCのレビューを行うことの多い私ですが、その際に必ずインストールしているフリーソフトが「HWiNFO」です。システム情報はもとより、メモリやストレージの製造元やCPUの温度も参照・動態管理可能な優れもの。これが無料で使えるとは驚きです。今回はこの「HWiNFO」の概要のご紹介です。
HWiNFOの概要
HWiNFOで可能なことは大きく2つ。「システム情報の詳細表示」と「CPU温度などのモニタリング」です。
▼HWiNFOのダウンロードサイト(海外サイトです)。32bitと64bit版があるのですが、お使いのWindowsに応じて、自動的に32bitあるいは64bit版をダウンロードしてくれます。
▼上の公式サイトにアクセスすると、2023年11月4日時点では以下の画面となりますが、一般的には左の「Installer」のファイルをダウンロードします。
▼上の画面・緑色の「Free Download」の押下で以下の画面となり、任意のダウンロード先を押下するとダウンロードが始まりますが、有料サイトへ登録とならないよう、私は「Local(U.S.)」を選択しています。2023年11月4日現在のダウンロード容量は約12MBと軽量です。
▼インストール・起動直後は、フル表示、あるいはセンサーのみ・サマリーのみの選択画面となります。
システム情報の詳細表示
▼システム情報のサマリー画面です。クリックして拡大画像で参照ください。
▲サマリー画面と言えども以下の情報など、詳細に確認することができます。私は新しくPCを購入した場合、あるいはメーカーさんなどからお借りしたPCをテストする場合、この画面によりeMMC / SSDなどの製造元を必ず確認しています。
- CPU、GPU、メモリのクロックなどの詳細情報
- ストレージ、メモリの製造元と型番
▲CPUの情報(上)とメモリの情報(下)。赤枠のとおり、メモリのシングルチャネル あるいはデュアルチャネルの動作状況を確認することもできます。
▼メイン画面の一部を抜粋。必要に応じ、クリックして拡大表示ください。
Windowsのデバイスマネージャーでの表示と大きな差はないような感覚ですが、各種デバイスの製造元と型番はもちろんのこと、シリアル番号まで確認できます。また、左に項目、これを選択すると右に詳細情報の表示となり視認性にも優れています。
CPU温度などのモニタリング
圧巻なのが、こちらのセンサーなどのモニター画面(項目が多いこと)。
以下の画像はCPU温度のモニター画面ですが、他のソフトでもあるように、現在・最小・最大の3段階表示です。
▲ところどころ赤文字となっていますが、例えば、CPU温度が上昇し、サーマルスロットリングが発動し CPU温度を抑制した場合には「コア サーマルスロットリング=はい」と表示されます。課題となる事項が一目瞭然であり、便利に使用しています。
▼CPU温度においては、コア単位でグラフ化できるなど、機能は豊富。
▲▼例えば以下など項目数はかなり多く、CPUのファン音がやかましい場合の温度の確認や、パーツ交換後の稼働状況の確認などに役立ちまず。
- CPU温度、消費電力
- GPUの動作クロック
- Memoryの状況(Tcas, Trcdなどが並んでいるのですが、私は勉強不足のため理解できず)
- DriveのRead / Write別のアクティビティ
- Networkのダウン/アップロード容量、速度
- ハードウェアエラーなどの状況
▼ストレージのモニター画面。
Read / Write別にアクティビティや速度などを確認できます。
▼ネットワークにおいては、ダウン/アップロードの合計容量、速度が確認できます。
▼他サイトを参照すると、「CPUの使用率が気になるかも」とのコメントもあったのですが、私のCeleron N3450相当のPCでは、センサーなどの画面をフル表示しても、CPU使用率は0.5%から2%までと大きな影響はない模様
▼フォーラムも充実し、投稿数はざっと15,000ほど。フリーソフトでこれほどまでにフォーラムが充実しているとは珍しい。また、Dellなどの特定のPCでは簡易的なファンコントローラーも機能するようです。
まとめ
メモリ・ストレージなどの製造元と型番、さらにはシリアル番号の表示などのシステム情報のみならず、CPU、GPU、メモリ、ネットワークなど、かなり豊富なモニター項目を持つ「HWiNFO」。購入したPCのデバイス情報の確認や、CPUファンの音がやかましい場合などの状況の確認、パーツ交換後も稼働状況の確認などに役立ちそうです。海外でのフォーラムも充実、また少数ながらアドオンもあり、これらを頼りに機能を確認するのも楽しくなりそうです。
