ドンキの格安UMPCである「NANOTE」のオリジナルモデルが気になっていた私。製品数の豊富なAliExpressには該当する製品がありません。ならば、全世界のバイヤー向けの通販サイト(AliExpressの親会社)であるAlibaba (アリババ)を探ってみると、それらしき製品がありました。まとまったロットで購入しないと安くはならないために、個人購入には向きませんが恐ろしいほどに安いです。
バイヤー向けの格安 7インチ UMPCの概要
今回はここで紹介してよいのかと思えるほどの製品のため、詳しい記載は差し控えますが、まずは以下のリンク先を参照くださいませ。双方ともに同じ製品ですが、恐ろしく安く、そしてプロトタイプなのか、この写真を掲載していいの?と思えるものがあります。
スペックの一部を記載すると、基本スペック、サイズ、バッテリー容量とも、ドンキ「NANOTE」そのままです。中国製の場合、クローン的な端末が多数あるために断定はできませんが、NANOTEのオリジナル・OEM元と推定できます。
CPU | Atom Z8350 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 32GB / 64GB / 128GB eMMC |
ディスプレイ | 7インチIPS、タッチパネル、解像度 1920×1200 |
WiFi | 11 b/g/n |
Bluetooth | 4.0 |
ポート類 | USB Type-C、USB3.0、Micro HDMI、SDカードスロット |
サイズ | 181 x 113.6 x 19.6mm |
バッテリー | 5000mAh |
▼フロントカメラの位置(ディスプレイ左)、他のUMPCよりも下に位置するポインティングデバイスや、右上の電源ボタンの位置も「NANOTE」と同じように見えます。また、写真の製品はブラックですが、シルバーのモデルも存在します。
上記リンク先を参照するとわかりのですが、品質的にはよくなく、どう見てもプラスチック製で、天板がまだら模様になっています。これが「NANOTE」のオリジナルである場合、ドンキは発注時にかなりの注文をつけ、ボディを金属製にするなど質感を高めている(実際にはそれほどよくないですが)と思います。
気になる価格の事例としては、1000個以上のオーダーでは1個当たり 126ドル~138ドル。これならドンキの価格でもペイしますね。
なお、以下のAtom Z8350を搭載する7インチ UMPCの「Peakago」も、同モデルから派生する製品のように思えてきます。
5/16 追記、シルバーの日本語キーボード版もあり
上の画像はAlibabaで販売の製品ですが、購入したNANOTEの実機と比較してみても、キーボードのキーの配置、スピーカーの位置、裏側の通風孔の位置、スペックなど、そっくりそのままです。価格は、1,000個のオーダーで139.99ドルとありますが、これならドンキの税抜 19,800円も納得。大量注文時とはいえ、139.99ドルでWindows 10 プレインストールで、キーボード・ディスプレイ付きのPCを製造できるとは、中国の価格破壊・パワーは恐ろしい限りです。
なお、以下の画像の「Color」のとおり、ブラック版も存在しますが、ドンキ NANOTEでブラック版も販売されるとよかったかも。また、無理に日本語キーボードにしている感があり、キー配置やキーのサイズが他のUMPC以上に妙なため、よりスッキリと英語キーボード版も存在があると面白そうです(となると、上で紹介のブラック版となりそうですが)。
まとめ
「NANOTE」のオリジナルと思える製品を探したのはいいものの、何か悪いものを見てしまったような、そんな感覚です。今回の製品以外にも「爆安価格」のOEM製品が多数あり、例えば、11.6インチのYOGA スタイル、Atom Z8350のWindows 10 ノートが、1000個以上の注文時には130ドルなど、見ていると楽しくなる Alibabaサイトです。
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▼なお、1台目のUMPCをミニPC代替としてもバリバリと使用したい場合には、質感・スペックともに高い CHUWI MiniBookをおすすめします。One Mix、GPD Pocketと比較すると、ディスプレイの解像度を低くしていますが、その分 割安です。