MINISFORUM UM300 実機レビュー、Ryzen 3 3300U搭載でベンチマークはCore i3-8145U以上、静音仕様のミニPC

最近、私が注目している「MINISFORUM」のミニPC。同社はミニPCに特化し、エントリークラスからミドルレンジをメインに20製品以上をリリースしていていますが、このうちミニPCとしてはハイエンド寄りの製品が AMD Ryzen 3 3300Uを搭載する「UM300」。本製品をBanggoodさんよりレビュー用にサンプル提供していただきましたので、実機の外観と使用感などを記載します。

全般的には、動作が快適であることに加え、ボディもしっかりしており、特徴の一つとするワンタッチ開閉式の天板で内部にアクセスしやすい利便性も高く、さらに想像外だったのが静音仕様であることにより快適。負荷をかけない場合にはCPUファンの音はほとんど聞こえず、負荷をかけた際にも気にならない程度のファン音量です。

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UM300のスペック

MINISFORUM UM300、 Ryzen 3 3300Uを搭載し天板のワンタッチ開閉機能もあるミニPC」にて記載のスペックの再掲です。

CPUAMD Ryzen 3 3300U、4コア4スレッド、最大 3.5 GHz
GPURadeon Vega 6 1200 MHz
メモリ8GB DDR4
ストレージ2280サイズ M.2 SATA SSD 256GB、2.5インチ SATA HDD / SSD 増設可能
WiFi(WIFI6 AX200をサポート)
Bluetooth5.0
ポート類USB 3.1 x 2、USB 3.0 x 2、USB Type-C、HDMI、DisplayPort、有線LAN x 2、マイク
サイズ128 × 127 × 46mm 、550g
OSWindows 10 Home

 

スペック状の特徴は以下となります。

  • CPUのAMD Ryzen 3 3300Uのレスポンスは、インテルの第8世代CPU Core i5-8250U相当。普段使いや在宅勤務としては快適に動作します。
  • 天板をワンタッチで開くことができ、内部へのアクセスが簡単にできることが、他のミニPCにない大きな特徴。
  • メモリ 8GBはWebサイト閲覧やExcelなどでは十分ですが、空きスロットがありますので増設可能です。
  • 多くの他のミニPCと同様に、2.5インチのHDD / SSDを増設可能(ケーブル付属)。
  • ボディ色はホワイト、もちろん Windows 10 Homeをプレインストール済。
  • 唯一惜しいのが、ストレージがSATA SSDのみの対応となり、より高速なNVMe / PCIe接続のSSDに未対応なこと。SATAと比較して劇的な速さはないのですが、それでもWindows 10の起動や終了はより高速になります。

 

なお、MINISFORUMの公式サイトはこちらとなりますが、かなりしっかりとしたサイトです。冒頭に記載のとおり、ミニPCに特化したブランドであり、エントリークラスからハイエンド寄りの製品ま20製品以上をラインナップ。Banggoodのほか、日本のAmazonでも一部の製品が販売されています(事例としては、Core i3-5005Uを搭載する「MINISFORUM U500」)。

 

▼ちなみに、以下で紹介のT-bao TBook MN25よりも高スペックです。

AMD Ryzen 5 2500Uを搭載のミニPCがT-Baoからリリース。第7世代 Core i5相当で約280ドルと高コスパ。レビュー動画も公開に
ノートPCを多く展開するT-baoから、おそらくは初のミニPCとなる「TBOOK MN25」が登場です。その大きな特徴は、CPUにAMD Ryzen 5 2500U、GPUにRadeonTM Vega 8を搭載すること。 今回はこの...

実機から抽出のシステム情報

続いて、実機から抽出のシステム情報です。Windows 10の設定画面のほか、以下で紹介のフリーソフト「HWiNFO」から抽出しています。

HWiNFO、Win 10のデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフトの概要。投稿数15,000越えのフォーラムも充実
Windows 10 PCのレビューを行うことの多い私ですが、その際に必ずインストールしているフリーソフトがHWinfoです。システム情報はもとより、メモリやストレージの製造元やCPUの温度も参照・動態管理可能な優れもの。これが無料...

 

▼Windows 10 設定の「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」。もちろん、スペックどおりにAMD Ryzen 3 3300U、メモリ 8GBとあります。

▲最近ではミニPCでも Windows 10 Proを搭載する製品が多いのですが、UM300はWindows 10 Homeをプレインストール。個人ユースで、Windows 10 Proの恩恵を受けることは少ないと思われ、Homeで十分です。

 

▼「HWiNFO」のサマリー画面

 

▼KINGSON製のSSDの型番は「RBUSNS8180S3256GJ」。後段のベンチマークスコアのとおり、SATA SSDとしては、スコアはやや控えめ。

 

▼メモリもKINGSTON製。型番は「CBD24D4S7S8K1A-8」とあり、デュアルチャンネル化に備え検索してみましたが、国内通販ではヒットせず。

 

▼GPUのRadeon Vega 6

 

▼CPUのAMD Ryzen 3 3300U

外観

全面プラスチックの本製品ですが(サイドはアルミ製の可能性もあります)、造りはかなりしっかりしています。外観とは異なりますが、CPUファンの音量も全く気にならないほどで、これなら冷却のためにアルミ、あるいは剛性を高めるためにスチールを使用する必要もありません。

 

▼付属品が多いために高さのある外箱。BMAXやNVISENなど、簡易的な他製品と共用の外箱のミニPCも多いなか、UM300の場合には専用の外箱です。

 

▼(写真がイマイチですが)、本体保護のためのクッションも厚いうえに本体は包装されています。手元に多くのミニPCが転がっていますが、本体が包装されているのは初めてのことです。

 

▼2分割式のACアダプター

▲プラグはEUプラグ。別途、以下などの変換プラグを準備する必要があります(購入時に、日本でそのまま使用できるUS プラグも選択できます)。Banggoodの場合、サービスで変換アダプターを付けてくることが多いのですが、今回は付属なしでした。

なお、EUプラグにはキャップが付いていますが、中国ブランド・国内ブランドを問わず、PCのACアダプターでキャップが付いてくることは珍しく、私としては初めてのこと。付属品や内部の造りこみも含めて、これまでの私の評価ではBeelinkの製品が最もよいとの判断でしたが、MINISFORUMは同水準以上です。

 

▲▼付属品は、HDMIケーブル、Display Port ケーブル、VESAマウント、2.5インチ SSD / HDD取付用のネジ、ポート類などの説明をメインとした簡易的な説明書(日本語表記あり)。

 

▼上記のとおり、こちらが簡易包装された本体。BMAXのミニPCのように天板に保護フィルムが貼られていることもありますが、ミニPCで全体が包装されていることは珍しいです。

 

▼天板がワンタッチで開くことがが特徴の一つですが、赤のイラスト部分(シール)を同時に押すと天板が開きます。

 

▲▼電源ボタン側のポート類。左から、マイク、USB Type-C(映像出力可能、フル機能)、USB 3.1 x 2、ヘッドフォン、電源ボタン、リセットホール

▲ミニPCではマイクを備えていないことも多く、在宅勤務のSkype会議などでは別途マイクを用意する必要があるのですが、UM300では外部スピーカーを接続すると、そのままオンライン会議で使用できます。また、リセットホールがついているため、まさかのフリーズ時でも安心。

 

▲▼ポート部分を拡大。USBの抜き差しの硬さはなく普通です。

 

▼2つの面には何もありません。サイドのシルバーの部分はアルミ製の可能性もあります。指で叩いてみると、アルミを叩いているような音がする一方、内部はプラスチック。プラスチックの内枠にアルミの外枠かもしれません。

 

▼背面より。

ポート類は左から、USB 3.0 x 2、Display Port、HDMI、有線LAN x 2、電源。

▲左下にあるのは盗難防止ロック。

 

▲▼ポート類を拡大。写真を見ていると、スリットの内部の構成を確認したくなりますが、今回はやめておきます(そのうち分解するかも)。

 

▼底面より

▲下の三角の部分からCPUファンを確認できます。大きくはないファンですが、その音量は極めて静か。底板を開き、CPUファンなどを確認したくなります。

 

▼128 × 127 × 46mmのミニPCとしては一般的なサイズですが、大きさをイメージしやすいよう、マウスを並べて撮影。

 

▲▼こちらはCore i3-8145Uを搭載のBMAX B4 Proと並べて表示。B4 Proよりも一回り大きいです。

BMAX B4 Pro 実機レビュー、Core i3-8145UにPCIe SSD、Win 10 Proの快適仕様。4万円未満でメイン利用可能なミニPC
BMAXよりリリースされているミニPCのなかで、ハイエンドとなるBMAX B4 Pro。CPUに第8世代のCore i3-8145Uを搭載し、ミニPCのデフォルトのストレージとしては珍しく、SATAより高速なPCIe 接続のSSDを...

天板を開き、内部を確認

ワンタッチ開閉式の天板を開き、内部の構成を確認してみました。天板の開閉はスムーズで、簡単にメモリスロット(空きあり)、SSDスロットにアクセスすることができます。

 

▼全体像。

左に2280サイズのM.2 SSD、右にメモリスロット。メモリスロットの上に、2.5インチ SSD / HDD 接続用のケーブルがあります。

 

▼天板の裏に、2.5インチ SSD / HDDを固定することができます(固定用のネジも付属しています)。

 

▼ワンタッチ開閉式の機構部分を拡大。耐久性が心配になりますが、それほど頻繁に開閉するものではないため、課題とはならないでしょう。

▲右側の構成をみると、やはり外枠のサイドはアルミ製か。

 

▼ネジで固定していませんが、SSDを接続してみました。もちろん、普通に認識します。

 

▼上から。

開口部の面積は必要最小限。SSD、メモリともに横幅ギリギリであるため、特にSSDは脱着しにくいかも(現時点では試さず)。

 

▲▼SSDの下に簡易的なヒートシンクがあるのも、ミニPCとしては珍しい。

ベンチマークスコア

 

▼Geekbench 5のCPU ベンチマーク。

上から順に、AMD Ryzen 3 3300Uを搭載のUM300、Core i3-8145Uを搭載のBMAX B4 Pro、Core i7-8565Uを搭載のNVISEN Y-MU01。SUM300のSingle-Coreは少し低いのですが、Geekbench 5では概ね Core i3-8145UとCore i7-8565Uの中間あたり。

▲▼比較対象としたミニPCの実機レビュー記事はこちら。

BMAX B4 Pro 実機レビュー、Core i3-8145UにPCIe SSD、Win 10 Proの快適仕様。4万円未満でメイン利用可能なミニPC
BMAXよりリリースされているミニPCのなかで、ハイエンドとなるBMAX B4 Pro。CPUに第8世代のCore i3-8145Uを搭載し、ミニPCのデフォルトのストレージとしては珍しく、SATAより高速なPCIe 接続のSSDを...
実機レビュー、Core i7-8565U搭載のミニPCベアボーン「NVISEN (EGLOBAL) Y-MU01」。PCIe SSD取付によりさらに快速に
Whiskey Lake Core i7-8565Uを搭載するミニPC ベアボーン「NVISEN Y-MU01 (EGLOBAL MU01)」。第8世代の最新CPUを搭載し、PCIe / SATA 双方のSSDに対応する製品です。中...

 

▼ドラクエベンチマーク、標準画質のスコアは「8867 とても快適」.

当サイトでレビューのPCは、CPUにGPUを統合する製品が多く(いづれもインテル製CPU)、ドラクエベンチマークのスコアがよくても5000程度なのですが、さすがにRadeon Vega 6。これまでの最高記録です。

 

▼こちらはCINEBENCH R20

 

▼CrystalDsikMark v7でのSSDベンチマークのスコア。

Read / Writeともに400台と、500台となる製品が多いなかでは控えめ。3回ほど計測しましたが同水準となっています。ただし、スコア 500台の製品と比較してレスポンスの差を感じるほどではありません。

体感レスポンス

私のPCのメイン用途は、在宅勤務でのExcelやAccess(Excelでは100MBクラス、Accessでは2GBクラスの大きなファイルも使用します)、Webサイト閲覧にYouTube視聴、画像編集も含めたサイト記事編集のライトユース。これらの使用においては、AMD Ryzen 3 3300Uともなると、ベンチマークスコアとしてはやや優位なCore i7-8565Uと体感的な相違はなく、かなり快適に使用できています。

Gemini Lakeクラスのエントリー機との比較も含めた、上記ライトユースでの体感レスポンスは以下です。

  • Google Chromeではタブを20個程度開いていても、タブを切り替えた瞬間に即表示。もたつきは一切ありません。
  • ExcelやAccessの使用においては、会社で使用のデスクトップ向けの第4世代 Core i7-4770HQ(4コア8スレッド)と比較しても相違を感じず。会社のPCのHDD vs 本製品のSSDの相違もあり、「UM300」がより快適にも感じます。
  • Gemini Lakeクラスと大きな相違は、Windows 10のシステム更新処理(例えば WIndows Modules Installer Worker など)が稼働している際のレスポンス。Gemini Lakeクラスと同様に、以下の画像のとおり本製品も更新処理時のCPU使用率が100%となることもありますが、Gemini Lakeクラスでは記事編集もできないほどにカクカクするのに対して、本製品では普通に動作しています。
  • Windows 10では頻繁に更新、更新がなくともバックグラウンドプロセスが稼働している時間が多いため、「UM300」クラスとなると、バックグラウンドプロセスの終了待ちが減るため、効率化にもつながります。

 

CPUファンの音量

特筆すべきはCPUファンの音量。海外他サイトのAMD RyzenのミニPCのレビューを参照すると、CPUファンの音量が大きい、排熱が弱いとのコメントが多く、CPUファンの音量が大きいことを覚悟していたのですが、騒音計で計測したくなるほどに静か。具体的に以下となります。

  • Webサイト閲覧や、サイト記事の編集、画像編集程度では、ほとんどCPUファンの音は聞こえず。
  • 上記の場合、背面から排熱している風を感じますが、それでも僅かな風量。
  • インテル製のCPUではないため、CPU温度計測に使用しているフリーソフト「HWiNFO」でCPU温度を確認できないのですが、負荷をかけた際にもボディにほとんど熱を感じず。
  • CINEBENCH R20のベンチマーク計測時には、ファンがフル回転している様子はあるものの、それでも気にならない程度の低音での音量。

今回は確認していませんが、底面の蓋を開け、どのように冷却対応してるのか、ヒートシンクやCPUファンを確認したくなります。

その他

その他、HDMIケーブル経由で接続したディスプレイのヘッドホン端子から外部スピーカーを接続し、しっかり機能すること、および以下の画像のとおり マイクも機能することを確認済です。

 

▲▼本日は休日でもあり、Skype会議などで実際に使用したものではありませんが、上の画像(「設定」の「マイク」と「サウンド」のマイクのテストでマイクが機能することを確認済です。

Windows 10 PCで、マイクが機能していることを確認する手順
私にとって、コロナ禍の在宅勤務の状況でもない限り、使用することがなかった可能性が高いPCの機能として、マイクがあります。先日、Windows 10のとミニPCを在宅勤務で使用中に、Skype会議にてマイクを使用する際に、マイクが機能...

まとめ

AMD Ryzen 3 3300Uを搭載し、インテルのCPUでは第8世代のモバイル向け Core i3 / Core i5 クラスの水準となり動作は快適。ワンタッチで天板が開くことにより内部へのアクセスも簡単で、私のように頻繁にSSDを増設・換装し弄りたい方には、利便性が高くなっています。

また、想像外のかなりの静音仕様ですが、全般的に惜しいには、ここまでくるとやはりPCIe SSDに対応して欲しかったところです。ただし、それを差し引いても、コスパの高い AMD Ryzenですので、同クラスのインテル製CPU搭載機よりも安く、「買い」であることに間違いはありません。

 

▼メモリを増設、デュアルチャンネル化しました。

MINISFORUM UM300のメモリを増設・デュアルチャンネル化、ドラクエベンチスコアは約25%アップ
先日、実機レビューのAMD Ryzen 3 3300U / Radeon Vega 6を搭載するミニPC「MINISFORUM UM300」。インテル 第8世代のCore i3-8145Uと同等以上のパーフォーマンスでサクサクと動作...

 

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