Let’s note CF-RZ5 実機レビュー、2022年に中古購入も快適動作で UMPCよりも実用的 | Win And I net

広告 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

Let’s note CF-RZ5 実機レビュー、2022年に中古購入も快適動作で UMPCよりも実用的

以前から物色していた中古のLet’s note CF-RZ4 / RZ5ですが、先日 ヤフオクにて、メモリ 8GB、ストレージなし、液晶がジャンク(部分的にゴーストと変色あり)なCF-RZ5を購入しました。

早速、Windows 11をインストールしたSSDを取り付けて使用してみると、745gと軽いことに加え、ほどよいレスポンスで、外出時の持ち運び用としては、8インチクラスのUMPCよりも実用的です。

ジャンクな液晶もWeb サイトの閲覧や記事編集を行うには致命的ではありませんでした。今回は中古で購入のLet’s note CF-RZ5の実機レビューとなります。

関連記事

Let’s note CF-SZ5 実機レビュー、849gの軽量でレスポンスもよく、液晶も綺麗、購入して後悔なしの12型ノート

Let’s note CF-SZ5のスペック

私が中古で購入したRZ5の型番はCF-RZ5YDLQR。メモリ 8GB、SSDなしを購入したのですが、オリジナルは個人向けのOffice 搭載モデルです。スペックは下表となりますが、ピンク網掛は私が対応した項目です。

CPUCore m5-6Y54、2コア4スレッド、最大 2.7GHz
GPUIntel HD Graphics 515
メモリ8GB LPDDR3 SDRAM、オンボード、換装・増設不可
ストレージSSDなしの中古を購入、2280 サイズ M.2 SATA SSDを購入後に搭載
ディスプレイ10.1インチ、IPS パネル、解像度1920 × 1200ドット(16 : 10)、タッチパネル
WiFi11a/b/g/n/ac準拠
Bluetooth4.1
ポート類USB 3.0 x 3、HDMI、ミニ D-sub、有線LAN
バッテリー容量4860mAh(中古のため、左記の公称容量より大きく劣化)
サイズ250 × 180.8 ×  19.5mm、本体 745g
OSSSDなしのため、購入後に Windows 11 Homeをインストール

 

  • 私は同世代のCore mを搭載するPCとしては、以下のMacBook 12インチを所有していますが、MacBookに搭載のCore m3-6Y30より ワンランク上位のCore m5-6Y54を搭載しています。体感レスポンスとしても優位なことを感じることができます。
  • 745gの軽さも特徴ですが、Let’s noteらしくポート類も豊富。10インチにして、USB ポートを3個、フルサイズのHDMI、ミニ D-sub、有線LANと、USB Type-C以外はフル装備です。
  • 中古で流通している製品は、RZ4 / RZ5ともに メモリ 4GBが主流ですが、当初からメモリ 8GBを物色していました。
  • RZ5はWindows 11のシステム要件を満たしていないのですが、以下の記事で記載の方法で Windows 11をインストールしています(正確には、他のPCのSSDをRZ5に流用ですが)。

 

▼同世代で下位のCPUを搭載する MacBook 12インチ 2016モデルのレビュー記事。

今さら 中古のMac mini Late 2012 Core i7版を購入、ベンチスコアは Jasper Lakeと同水準、現役で使用可能
数年前の中古のMacを揃えつつある私ですが、先日のMacBook 12インチに続き、今回購入したのは Mac mini Late 2012。ヤフオクにて、4コア Core i7 / メモリ 16GB / SSD 240GB + HDD ...

 

▼Widnows 11のシステム要件を満たさないPCで、Windows 11を導入する手順。

Windows 11のシステム要件を満たさないPCで、簡単にWindows 10から更新する方法
Windows 11のシステム要件を満たさない Windows 10 PCからWindows 11への更新に試行錯誤していたのですが、ごく簡単で確実な方法が公開されています。レジストリを弄って対応する方法もありますが、私の環境では上手く...

参考、購入の中古品がジャンクな理由

今回、ヤフオクにて メモリ 8GB、SSDなし、OSなし、ACケーブルなしの液晶がジャンクな中古を 1万円台半ばで購入したのですが、液晶のジャンク度は上の写真で明らかです。

液晶がジャンクな点は以下です。

  1. 中央部にうっすらと水色のゴーストあり。これにより全般的に黄色味を帯びているようにも見えますが、水色のゴーストにより 黄色味がかったように見えていると思いたい。
  2. 下部、特に左側にオレンジの変色あり。ググってみると、2015 / 2016年あたりのMacBook Proに見られる現象であり、スマホケースなどの磁力か、圧迫あるいは熱によるものとの見解もあります。

 

▼上記への対応のため、焼き付き軽減の動画や、ディスプレイの夜間モードのオンオフを繰り返す対応を行っていますが(MacBook Proで軽減された事例もあり)、今のところは改善の兆しなし。ただし、CF-RZ4の黄色味を帯びた液晶よりもよいと思われ、上記1,2もそれほど気になるほどではありません(特に中央のゴーストは気にならず)。

実機のシステム情報

続いて、ごく一部のみですが、実機から抽出のシステム情報を記載します。

 

▼Windows 11の設定から抽出の「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」。CPUはCore m5-6Y54、メモリ 8GB

 

▲▼フリーソフト「HWiNFO」から抽出のシステム情報ですが、メモリ 8GBはデュアルチャネルで動作しています。

HWiNFO、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフトの概要。投稿数 約4万件のフォーラムも充実
Windows PCのレビューを行うことの多い私ですが、その際に必ずインストールしているフリーソフトが「HWiNFO」です。システム情報はもとより、メモリやストレージの製造元やCPUの温度も参照・動態管理可能な優れもの。これが無料で使え...

 

▼CF-RZ5へのWindows 11の導入については以下の記事で記載しています。

CF-RZ5、Windows 11 インストール手順の概要、導入後のシステム情報
SSDなしの中古で購入のLet's note CF-RZ5に SSDを取り付け Windows 11にて運用していますが、タッチパネルにタッチパッド、各種ショートカットなど一通り動作しています。本来、CF-RZ4 / CF-RZ5は...

外観

ジャンクな中古としては、上記の液晶以外は 大きな傷もなく良好かと思います。745gの軽さが大きな特徴のRZ5ですが、以下の12インチで849gのSZ5と比較すると、それほどの驚きはありません(手元にある Surface GoやCHUWI Hi10 Xなどの他の10インチよりも軽量ですが)。

Let's note CF-SZ5 実機レビュー、849gの軽量でレスポンスもよく、液晶も綺麗、購入して後悔なしの12型ノート
外出先で多少 雑に扱えるPCとして、中古のLet's note CF-RZ4を物色していたのですが、私が希望する価格帯で画面に黄色味を帯びていない端末が少なく、検討を一時停止。そこで、たまたま 12.1インチのCF-SZ5が目に留まり、...

サイド

厚みがありますが、USB Type-C以外はフル装備のポート類は利便性が高いです。

 

▼USB ポートは両サイドにあり利便性が高いもの。また、HDMIは接続部分の折れに注意する必要がある Micro HDMI / Mini HDMIではなく、フルサイズであることもありがたい。

▲音量調節ボタンのほか、ケンジントンロックも備わっています。

 

▼CF-SZ5は排熱孔が右サイドにあり、マウス使用時に暖気が手に直撃するのですが、RZ5は後ろにあります。

天板

他の多くのLet’s noteと同様に、剛性を高めるべく凹凸のある天板です。ただし、SZ5と比較すると多少柔らかいようにも感じます。指で押してみると、少なからず へこむような感覚もあり、携帯時には注意したほうがよさそうです。

なお、写真で初めて気がついた小傷が多少ありますが、ジャンクな中古でこの程度なら上出来です。

背面

底板は天板よりも、さらに剛性が高いように感じます。下の2枚の写真は、SSD取付時に撮影・以下の記事から再掲載したもの。Let’s noteらしく 背面のネジは多く、底板の取り外しがやや億劫になります。

Let's note CF-RZ5、M.2 SATA SSDの取付プロセスと内部の構造
2022年5月の今となっては ありふれた記事ですが、Let's note CF-RZ5の内部の構成とSSDの取付(換装)プロセスについて記載します。他社製のPCと比較すると、Let's noteは背面のネジの数が多く面倒なのですが、...

 

▲SSD取付前のため、左下のM.2 SSD ポートは空きとなっています。

キーボード、タイピング感

キーピッチ16.8mm(横) / 14.2mm(縦)の小さなキーサイズのキーボードですが、慣れてしまえば快適にタイピングできます。ただし、同じ10インチクラスでも 以下のSurface Goや C101PAのキーボードと比較すると、キーの戻り感が乏しく、また、ややカチャカチャした打鍵音が気になります。

Surface Go 純正キーボード、2ヵ月利用後の再レビュー。10型ではダントツの快適タイピングで高価格も納得
Surface Goを使い始めて2ヵ月経過しましたが、これまで外出先で使用していたASUS T90Chiに替わる機種として快適に利用しています。その快適さに大きく貢献しているのが、純正のタイプカバー キーボード。ブラックのAmazon価...
ASUS C101PA、2週間使用後のレビューまとめ。小さなボディに魅力満載、どこでも持ち運びたくなるChromebook
ASUS C101PAを利用して2週間経過したところで、使用感などのレビューです。全般的には、価格・レスポンスのバランスのとれたものであり、10.1インチのコンパクトさ・軽さとディスプレイを開いて即利用できる速効性から、外出先での利用に...

 

▼キーピッチ16.8mm(横) / 14.2mm(縦)のリーフ型キーのキーボード。主要キーと比較すると、最下段のAltキーなどは やや狭くなっています。

 

▼小さなタッチパッドはタイピング中に触れてしまうこともありません。中古の経年劣化によるものか、タッチパッドはややすべりがわるいように感じます。

ディスプレイ、表示品質

上述のゴーストや部分的にオレンジを帯びていることを除き、ディスプレイの外観・表示品質について記載します。外観としては、上下左右のベゼル幅がかなり太いのですが、ブラックベゼルの面積が広いために大きな違和感はありません。

 

▼Windows 11の鮮やかな壁紙も影響していますが、視野角も広く、鮮やかな液晶です。また、私の端末の場合、明るさの劣化もないように感じます。

 

▼ディスプレイが360度回転する Yoga スタイルのタッチパネルですが、スクロールや小さなアイコンの押下など、タッチ感・追随は良好です。

 

▼鮮やかな Windows 11の壁紙がよく映えます。

ベンチマークスコア

続いてベンチマークスコアを記載します。

 

▲▼Geekbench 5のCPU ベンチマークスコアは「シングルコア 713、マルチコア 1464」。以下の記事に、実機で計測したPCをメインにスコアの一覧を掲載していますが、体感レスポンスに直結するシングルコアでは、Core i5-6300Uを搭載する「Let’s note CF-SZ5」に一歩及ばず。

ただし、Mac mini 2012(  4コア8スレッドのCore i7-3615QMを搭載するモデル)よりも高スコアであり、10インチのPCとしては十分です。

PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
これまで実機レビュー、あるいは紹介したWindows PC / Macのサイト内検索、私自身の参照用の位置づけとなりますが、私がPCのパフォーマンスを確認するうえで指標の一つとしている「Geekbench 5、CPU ベンチマークスコア...

 

▼ドラクエベンチマークのスコアは「快適、5278」

 

▲▼SSDなしの中古を購入し、128GBのSSDを取り付けていますが ごく一般的なスコアです。

Let's note CF-RZ5、M.2 SATA SSDの取付プロセスと内部の構造
2022年5月の今となっては ありふれた記事ですが、Let's note CF-RZ5の内部の構成とSSDの取付(換装)プロセスについて記載します。他社製のPCと比較すると、Let's noteは背面のネジの数が多く面倒なのですが、...

体感レスポンス

動画編集やゲームには向かないものの、私の目的とする外出先での記事編集・画像編集用としては遅さを感じることなく動作します。上述のベンチマークスコアでは、インテル 第5世代 モバイル向けのCore i5と第6世代のCore i5の中間あたりとなり、体感レスポンスもそれに準じたもの。

少なくとも、同じ10インチのSurface Go 初代よりも快適であり、MacBook 12インチ 2016モデルより 画像編集時の画像の表示はキビキビしているように感じます。

なお、購入した中古は メモリ 8GBですが、4GBの場合には多少異なるかもしれません(ライトユースでは影響ありません)

その他の使用感

その他の使用感については、ランダムに記載します。

  • ベンチマークで負荷をかけた際にも、CPUファンは気にならないほどの音量で、Web サイトのブラウジングや記事編集時には無音の時間も多く、これなら通勤電車内でも使用できます。
  • ただし、キーボードの上と背面は、熱くない程度の熱を帯びます。
  • スピーカーはモノラルですが、音量としては十分なもの。
  • 画面上部に Windowsのスタートメニューを呼び出すボタンがありますが、これが何気に便利です。
  • Windows 11のシステム要件を満たしていない CF-RZ5ですが、以下の公式サイトからダウンロードした Windows 10のドライバーにより、一通り機能しています。
  • バッテリーは満充電で50分弱の動作と劣化したものですが、純正品を約8,000円で購入・受領待ち。楽天市場やYahoo ! ショッピングでは、コジマなどの大手ストアから安価で入手できることも、メリットの一つです。

 

▼CF-RZ5 ドライバーダウンロード

8インチ UMPCとの使用感などの比較

私はこれまで、8インチのUMPCとして「CHUWI MiniBook(充電できずに文鎮化)」、MiniBookと同型のFFFの製品と2台のUMPCを通勤電車内で使用し、また、7インチの「ドンキ NANOTE」を所有していますが、これらとの使用感の比較を記載します。

  • タイピングはMiniBookも快適ですが、UMPCのマイナスの特徴として特殊なキー配置・サイズがあるため、やはりタイピングはCF-RZが快適。
  • UMPCの場合、特に7インチは快適なタイピングは望めません。
  • サイズとも関係しますが、CPUファン音は CF-RZ5が圧倒的に静か。8インチ UMPCも喧しくはないのですが、それでも時おり大きな音を伴い ファンが回転することもあります。
  • UMPCは軽微な不具合から文鎮化まで、私が所有する製品以外も含めて、万一の不具合への覚悟が必要。特にバッテリー周りに不具合が多いです。
  • その点、中古のLet’s noteの場合には、オリジナルが高価な製品、かつ法人も含めてユーザーが多い=保守パーツが充実しており、安心感があります。

 

▼引用した 8インチ UMPCのレビュー記事はこちら。

CHUWI MiniBook 半年使用後の再レビュー。サクサク動作、意外と快適なキーボードなど、購入して後悔なしのUMPC
CHUWI MiniBookを2019年11月から利用し約半年 経過しましたので、あらためて使用感を振り返ってみます。全般的には、当初のレビューから変わることなく、Core m3-8100Yによるサクサクなレスポンスで、購入前に懸念して...
MAL-FWTVPCM1、Pentium Silver N5000搭載 8インチ UMPCの実機ベンチマーク
Pentium Silver N5000を搭載する8インチ IRIE (FFF)のUMPC「MAL-FWTVPCM1」。CHUWI MiniBookと同型でスペック違いの製品ですが、起動しなくなった MiniBookの代替として中古を購...

まとめ

メモリ 8GBのSSDなし、液晶がジャンクな中古のCF-RZ5を、SSDの取付、ドライバーの導入と一通り使える状態とし、まる2日間メイン利用したなかでのレビューでした。

ジャンクな液晶は 記事編集などではそれほど気にならない程度で、UMPCほどにキー配置やサイズに特殊なものもなく、ライトユースではほぼ無音のファンと、ほどほどに快適なレスポンスと相まって 8インチクラスのUMPCよりも実用的。また、頑丈ボディのLet’s note、しかも中古ですので持ち運び時の気遣いも不要であり、通勤時のお供には しばらくCF-RZ5を使用する予定です。

 

▼私はヤフオクにて購入しましたが、参考までの国内通販へのリンクです。CF-RZ4が安価ですが、液晶に黄色味を帯びていない端末を探すのが難しく、CF-RZ5がおすすめです。

 

▼バッテリーは 楽天市場やYahoo! ショッピングにて 7,000円台から購入できます。

Panasonic Let’s note CF-RZ 交換用バッテリー
AC9
Let's note CF-RZで「バッテリー残量表示補正」を試してみた。満充電の動作時間は概ね正しく改善
先日 中古で購入のLet's note CF-RZ5ですが、フリーソフト「BatteryBar」でのバッテリー劣化・満充電での動作時間の表示と、実際のバッテリー持ちが大きく異なっています。そこで、パナソニックの公式サイトを頼りに「バッテ...

 

▼交換したバッテリーの簡易レビュー記事です。

Let's note CF-RZ5、劣化したバッテリーを交換。購入元と交換後のバッテリー持ちの比較
中古のLet's note 「CF-RZ5」を購入し、自宅での隙間時間などに便利に利用していますが、中古のためにバッテリーは大きく劣化していました。そこで、通勤電車やその他の外出先でも利用できるよう、純正バッテリーを購入しましたが、当然...

 

▼取扱注意となりますが、PD トリガーケーブル(アダプター)の利用により、PD対応のUSB Type-C ACアダプターから充電できました。

Let's note CF-SZ5とCF-RZ5、PDトリガーケーブル経由でUSB Type-C PDアダプターから充電してみた
一般的な充電・給電方法ではないため「取扱注意・自己責任」となりますが、USB PDに未対応のLet's note「CF-SZ5」と「CF-RZ5」に、USB PD対応のACアダプターから PD トリガーケーブル経由よる、USB Type...

 

▼こちらは参考情報ですが、Panasonic 公式サイト、直近のPC ラインナップです。

Panasonicのパソコン直販サイト

コメント

タイトルとURLをコピーしました