ドンキ NANOTE、実機の底板を開け内部構成を確認してみた。底板の浮きの原因らしきものも確認 | Win And I net

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ドンキ NANOTE、実機の底板を開け内部構成を確認してみた。底板の浮きの原因らしきものも確認

7インチの格安UMPC ドンキ「NANOTE」。購入すべきか迷いつつも、昨日 立ち寄ったドンキで山積みで販売されていたため、物欲に負けて購入。実機レビューの詳細記事は後日の投稿予定ですが、まずは底板を開けて内部の構成を確認しました。というのも、他サイトのレビューでは「底板の片側が浮いている」との記載があり、私の端末は程度は軽いものの確かに浮きがあります。この原因を確かめるためにも、いきなりの底板を開けてみました。

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購入後、いきなり 底板を開けた理由

冒頭の繰り返しにもなりますが、購入後の初期設定後に、いきなり底板を開けてみた理由は以下です。

  1. 他サイトのレビューで、底板の片側が浮いているとの記載が複数あり、私の実機でも僅かに浮いており、この理由を確認するため。実機の内部の構成を確認すると、ヒートシンク・銅板の中央がやや盛り上がっていることに加え、熱伝導両面テープが厚いことが要因のようです。
  2. 他サイトのレビューでは「ボディは金属製」とあったのですが、底板の素材の確認のため。
  3. 操作していると、底板にやや熱を感じるため、ヒートシンクの構造を確認するため。
  4. 他の製品でも、底板を開けることができるものは可能な限り開けている。あら探しではなく、これにより造り込みの精度が確認でき、また、空きポートなど、思わぬ発見があることも。

 

▼上記1の底板の浮きですが、私の端末は他サイトの記事(例えば、税別2万円を切る7型UMPC、ドン・キホーテ「情熱価格プラス NANOTE」)と比較すると、程度はよいようです。

上は左サイド、下は右サイドですが、右サイドの中央に僅かな浮きがあります。

▲▼下は拡大画像ですが、Micro HDMIの上が僅かに浮いています。私は全く気にしない程度ですが。

この浮きの原因は、ヒートシンク(銅板)の中央が盛り上がっていること、ブルーの熱伝導両面テープに厚みがあることの双方によることでしょう。両面テープを剥がしてみて確認したくもなりますが、本日のところはやめておきます。

ちなみに、中国製PCでありがちなことですが、コスト削減のために、ヒートシンクは他のPCのパーツを加工して流用しているのではないでしょうか。

NANOTEの内部構成

ヒートシンクを外してみるとより明確に確認できるのですが、購入直後でもあり今回は底板を外したのみでの確認です。

全般的には、マザーボードやバッテリーの取付の精度(固定する枠やネジが少ないこと)や剛性を高めるためのパーツが少ないことは価格相応です。ただし、ヒートシンクはスチールではなく銅板でもあり、想像よりもよいかも。

 

▼底板の技適シールなどは斜めになっています。また、写真ではわかりませんが、ゴム足の高さが足らないような感覚もあり。

▲6本のプラスネジにより底板が固定されていますが、以降の写真にある水色の熱導電両面テープにより、弱めですが粘着されています。

 

▲▼Atom Z8350クラスではマザーボードはかなり小さなるため、中央下に大きな空間があります。

コード類を固定するために耐熱の絶縁テープを多用するあたりは、この価格帯のPCでは標準的。以下のPCはNANOTEと同様に Atom Z8350を搭載し、2万円ちょっとの13.3インチノートですが(現在は販売なし)、造り込みは同程度です。

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▲▼こちらのPCのように、テープベタ貼りの製品と比べると、NANOTEはよいほうです。

 

▼写真下側にある空間を活かしたくなります。ファンレスでもあり、底板はそれなりの熱を持つのですが、この空間を活かすべく、簡易的なヒートシンクの取り付けも面白そうです。

▲右側の外枠を見ると、外枠(キーボード面)はプラスチック製であることがわかります。

 

▼影響は全くないのですが、熱伝導両面テープがヒートシンクからはみ出ています。Amazonでも販売している両面テープのポン付けですね。

▲ヒートシンクを外すのはやや困難と思っていたのですが、写真をみるとプラスネジで固定されていました。今度外してみます。

 

▼バッテリーはスペックどおりの5000mAhとあります。ラベルが日本語表記なのは珍しい。

 

▲底板は間違いなく金属(アルミ)製であり、厚みも上位のPCと遜色ありません。キーボード面の外枠はプラスチック製ですが、天板も触った感触と熱の伝わり方から判断すると金属(アルミ)製。

NANOTEの第一印象

詳しいレビュー記事は別途としますが、今回は第一印象を記載します。全般的には、CPUが非力なことに加え、キーボードのキー配置やサイズ差が他のUMPC以上に変則的。

このため、誰もにおすすめできる製品ではありませんが、私のように弄り目的で購入する、あるいは、困った際にに自分で対応することをいとわない方にとっては面白い端末です。

なお、見出し下の奥にあるUMPCは、8インチのCHUWI MiniBookですが、初めてのUMPCならこちらをおすすめします。CPUにCore m3-8100Yを搭載するモデル(他にGemini Lake N4100版もあり)は5万円台となりますが、質感、レスポンス、タイピング感ともに、NANOTEとは別物です。

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さて、NANOTEの第一印象は以下です。

  • キーボードの印字と底板の浮き以外の質感は、この価格としては十分。天板と底板が金属製であることも意外であり、遠目に見ると上位のUMPCと遜色ありません(近くで見ると質感は劣ります)。
  • 他サイトのレビューでもありましたが、ディスプレイの表示品質はよく、明るさ、発色ともに CHUWI MiniBookに僅かに劣る程度。タッチパネルも良好です。
  • レスポンスはやはり Atom Z8350。Gemini Lakeなと、エントリークラスでも上位のPCと比較すると、Webサイトの表示でも遅延を感じます。
  • キーボードの主要キーのタイピング感はよく、これらのキーはスマホのフリック入力よりも快適なものの。主要キー以外は、変則的な配置・小さなサイズにより誤タイピングが多くなります。これは、私が操作したことのある 7インチのUMPC (GPD Pocket 初代、One Mix 2S)ともにタイピングは快適ではなかったのですが、それ以上にクセがありそうです。
  • ポインティングデバイスも CHUWI MiniBookに比べると滑らかさに欠けます。MiniBookでは意識しなくとも軽めの操作で動くのですが、NANOTEでは「操作するぞ」と意識しないと厳しいような感覚。

 

▼こちらは上記で引用した 7インチのUMPC

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▼主要キー以外の配置・キーサイズが曲者。特に右下の句読点や、右上のBack Space / Deleteキーで、誤タイピングが頻発。

▲▼英数かな切替は別途レポートしますが、私がCHUWI MiniBookの英語キーボードで使用の、以下のフリーソフトの組み合わせがそのまま使えます。「Windows キー」のワンタッチで「英数」、「Alt キー」のワンタッチで「かな」に切り替えることができ快適です。

なお、キーのフォントの質感がよくないですね。これがよくなると全体の質感もグッと高まるのですが。また、英語キーボードに強引に「かな」を印字したようなキーです。

 

▲最後にもう1枚、CHUWI MiniBookと並べた写真。遠目にみた質感はMiniBookと大きく変わらず。近くでみると、全面金属製のMiniBookとは明らかに異なりますが、NANOTEの税別2万円未満の価格を考慮すると十分。ただし、非力なCPUとキーボードの変則的なキー配置もあり、完全なサブ利用、弄り用端末を目的とした購入が無難。

 

2020年5月17日 追記。以下の記事のとおり、銅板も外してマザーボードを確認してみました。
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