ドンキ NANOTE、実機のベンチマークスコアと1週間使用の体感レスポンス | Win And I net

広告 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

ドンキ NANOTE、実機のベンチマークスコアと1週間使用の体感レスポンス

ドンキのNANOTEを使い始めて1週間ほど経過しましたので、ベンチマークと体感レスポンスについて記載します。税別 19,800円と安価なこともあり、CPUにはAtom Z8350と必要最低限。このため、Webサイト閲覧などのライトユースでも随所にひっかかりを感じますが、NANOTEの場合には、その価格と実機を使用してわかった「高品質な液晶」が大きな特徴であり、レスポンスはある程度の割り切りが必要です。

なお、メモリ 4GB搭載であり、手元にある 同じく Atom Z8350を搭載し、メモリ 2GBのWin 10 タブレットと比較すると、そのモッサリさも多少は軽減されています。

関連記事

ドンキ NANOTEのベンチマークスコア

ドンキの魅力はその価格にあるため、また、エントリー機であるためにベンチマーク云々ではないのですが、参考までに計測してみました。

 

▼上から、Geekbench 、Geekbench 4のCPUベンチマーク。

 

▲▼こちらはやや上位のAtom Z8500を搭載するミニPC「Beelink T4」のGeekbench 4のスコア。Beelink T4でもモッサリ感があるため、下位のNANOTEは尚更のこと。

実機レビュー、約13,000円の11cm角 250gの極小ファンレス ミニPC「Beelink T4」。完全無音でコンパクトさは想像以上
縦横 約11cm、厚み 約1.8cmの極小にして、約120ドル(13,000円)のWindows 10ミニPC 「Beelink T4」。CPUにAtom Z8500、メモリ 4GBを搭載する、エントリーククラスのミニPCですが、ファン...

 

▼ドラクエベンチマークのスコアは「1230、遅い」。上記のAtom Z8500のBeelink T4ではこの倍ほどのスコアになるのですが(2番目の画像)、Z8350ではこの程度。Z8500も含め、軽いものでもゲームには向きません。

 

▼こちらはCrystalDiskMarkでのeMMCのベンチマーク。上はNANOTE、下は上記のBeelink T4。ほぼ同水準のスコアでちょっと安心。

 

▼自宅のWiFi環境下(Nuro 光)の回線速度は 33Mbps。同時計測の他のPCで 90Mbpsほどなのですが (自宅近辺では、Nuro 光としてはかなり低速)、11a / ac未対応でもあり低速です。ただし、WiFi電波の掴みは早く問題ありません。

 

 

▼Google Chromeのタブを18個開いた際のメモリ使用率は以下。メモリ 4GBとしては他のPCでもこんなもの。

ドンキ NANOTEの体感レスポンス

「エントリーCPU」や「遅い」の単語を連発していますが、Web サイト閲覧やWordなどでは使えないレベルではなく、Apollo Lake N3350よりも僅かに遅さを感じる程度。遅さを感じつつも、ライトユースでは意外とがんばっているイメージ。それでもなお、全般的に遅さを感じる状況は以下です。

  • Google Chromeでは、ブックマークバー右のブックマークの表示が、段階的にワンテンポずれて表示される。
  • Webサイトの表示も、上位機では瞬間的に表示されるページが、画像多めのサイトではジワジワと表示されるイメージ。Windows 10の設定項目の表示も、もどかしさを感じます。
  • ただし、同じAtom Z8350を搭載し、メモリ 2GBのWin 10 タブレットと比較すると、上記のモッサリ感も軽減。メモリ 4GBが貢献しているのでしょうか。
  • Windows 10の起動・終了は、SSDと比較すると多少のもどかしさを感じます。ただし、eMMCのため、HDDよりは断然速いです。
  • 動画においても、視聴開始までに多少時間を要したり、途中でストップしてしまうこともあります。
  • このクラスでは、高速タイピング時の文字の画面への反映が、タイピングから遅れてやってくることもありますが、NANOTEの小さく、一部に変則的なキー配置もあるキーボードでは、高速タイピングできないために、この遅延はわからす。

 

全般的には、やはりサブPCとしての割り切りは必要。例えば、Webサイトの閲覧などでは、スマホより大きな画面でPCサイトでじっくり参照する、通勤電車内や外出先で気軽に使用するなどの利用に向いています。

ちなみに、以下のメモリ 2GB搭載機、あるいは下位のCPU搭載機と比較すると、少なからずレスポンスはよいものです。

Jumper EZPad Mini 5 実機レビュー、360gの8型 1万円のWin 10タブ、過去に人気のスタイルが今 新鮮に思えてきた
2015年から2016年にかけて全盛の、8インチクラスのWindows 10とAndroidのデュアルOSタブレット。もはや、デュアルOSタブレットの言葉すら見かけなくなりましたが、8インチのWindows 10タブレットは現在でも販売...
T90Chi、2年使用後の再レビュー。今なお感じる省スペースでのテキスト入力にはベストな端末
8.9インチのWindows 10 2 in 1タブレットである「ASUS T90Chi」。CPUにAtom Z3775、メモリ 2GB、USBポートは1つのみと、今となってはかなり非力で拡張性に乏しい端末ですが、2016年7月に中古で...

まとめ

冒頭に記載のとおり、その価格と高品質な液晶が大きな特徴のドンキ NANOTE。さらには、この価格帯としては珍しいほどの金属製(一部はプラスチック製)であることも特徴。レスポンスにおいては、メモリ 4GBであるものの、必要最低限のAtom Z8350であるため、Webサイト閲覧などのライトユースにおいても割り切りが必要。ただし、上位機や使い慣れていない場合、あるいは、HDDを搭載するPCをお使いの場合には、それほどに遅さを感じることもなく、サブPCとして活用できそうです(キーボードも割り切りが必要ですが)。

ドンキ NANOTE 実機の外観レビュー。細部の粗さはあるも、液晶は高品質。CHUWI MiniBookとの比較も
税抜 19,800円と格安ながら、そのボディの一部は金属製となる ドンキのNANOTE。キーボードの特殊なキー配置や、裏面の端の底板の浮きなどの粗さもありますが、ディスプレイの表示品質のよさも含めると、この価格での販売は評価すべきかと思...
ドンキ NANOTE、変則的なキー配置による誤タイピング抑制のために行った、キーの入替事例(フリーソフトを利用)
他の7インチのUMPCのキーボードと比較しても、変則的なキーの配置とキーサイズとなるドンキ「NANOTE」。他のキーと比べて大きな主要キーのタイピングは、快適とはいかないまでも程々にタイピングできるのですが、英数・かなの切替が不便であり...

 

コメント

  1. A10-6800K より:

    管理人さん、こんばんは。
    自分は発売日に購入しましたが、
    いろいろと調子が悪く修理に出したいと思います。
    具体的には、充電にかかる時間がばらばら、USB A端子が不安定、
    ものすごく熱くなる(サーマルパッドが、ずれていないか)、
    スピーカーの雑音がひどい、こんな感じです。
    最低限の品質は確保して欲しかったです。失礼します。

    • kenken より:

      私の場合には、記載いただいた不具合はなく、新たな気づきでは、ディスプレイとキーボード面にゴムの保護材がないために、また、ディスプレイを閉じる際に勢いが強いために、キーボード面に薄っすらと傷が付いている程度です。
      熱くなるのは記載いただいたとおり、ヒートシンク(銅板)と熱伝導両面テープの密着が弱いためだと思います。
      他サイトの底板の浮き具合を見ても、個体差が大きいように感じます。

タイトルとURLをコピーしました