ミニPC「CHUWI GT Box」のHackintoshの夢が実現、macOS High Sierraが安定動作

私がこれまで試行錯誤していた Core i3-5005U / Intel HD Graphics 5500を搭載するPCのHackintoshですが、昨日 UniBeast / MultiBeast / Clover Configuratorの調整で試してみると、あっさりと成功。ミニPC「CHUWI GT Box」と「macOS High Sierra」の組み合わせで、Bluetooth以外はほぼ完全に動作しています。今回は、その概要をお伝えします。

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HackintoshしたPCなどの概要

使用したPCは上の画像のCHUWI GT Box(実機レビューは、Chuwi GT Box 実機レビュー、ベンチマークと第一印象編。Core i3 5005U、上位機のボディ流用により「買い」で間違いなしのミニPC) 。冒頭のとおり、Core i3-5005U / Intel HD Graphics 5500、メモリ 8GB、SATA M.2 SSD 256GBのPCですが、現在は以下のCoreBoxとなり、CPUが僅かにスペックアップしています。

 

▼今回のHackintoshは、他の目的で購入したCrucialの2.5インチ SSD 240GBを増設し使用しています。

 

▼画像のとおり、スペックの近いMacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)に偽装。これまで同スペックのHackintoshでIntel HD Graphics 5500の認識に散々苦労していたのですが(4MB、あるいは7MBと認識されていた)、今回は正常に1536MBと認識。これにより、GPUも完全に動作しています。

 

▼Philipsのディスプレイを使用していますが、GPUとともにこちらも正しく認識

 

▼Geekbench 4のCPUベンチマークスコアはこちら。上はmacOS High Sierra、下はWindows 10。ほぼ同じスコアで安心。

 

現在のところ、動作していないのはBluetoothのみ。Bluetoothは動作するチップが限定されるので、対応するUSBドングルの購入で対応予定。ディスプレイの明るさ調整、サウンド、有線LAN(無線LANは動作しないので有線で対応)、その他諸々は完全に動作しています。

体感レスポンスとしては、MacBook Air 11 Mid 2011や、Hackintoshした以下のThinkPad x220よりも多少速く感じる程度。Windows 10側が僅かにキビキビとしている感覚もあります。

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Hackintoshの過程

Hackintosh、High Sierraの導入過程の詳細を記載するとかなり長くなり、また、テクニカル的に私はそれほど詳しくはないためにポイントのみを記載します。大きい流れは以下となります。

  1. UniBeastによるインストールディスクの作成。詳細はHackintosh、「UniBeast」によるmacOS インストールディスクの作成手順を参照。ただし、UniBeastの素の状態ではインストール画面まで到達しなかったため、EFIの構成(Boot / Clover フォルダ)は、海外で確実な動作実績のあるものをコピペしました。
  2. UniBeastは汎用的な構成となっているため、実機にあわせて MultiBeastによる調整。ただし、ツールのファイルの古さもあり、利用したのはサウンドと有線LANのKext程度です。
  3. Clover ConfiguratorによるGPUの調整。これが同スペックのJumper EZBook X4 ProのHackintoshで最後まで上手くいかず頓挫した部分。X4 Proも今回と同手法で対応していたのですが(X4 Proでは UniBeast / MultiBeastを使用せず)、なぜか今回はClover Configuratorでの調整で即認識。X4 Proも上記1,2のスタンバイ済であるため、そのうち対応してみます。

 

▼上記2のMultiBeastは設定可能な仕様の古さもあり、設定したのはサウンドと有線LAN程度。ダウンロード先はHackintosh、「UniBeast」によるmacOS インストールディスクの作成手順を参照。

▲System Definitionsは、Core i3-5005U / Intel HD Graphics 5500の場合には本来はMacBookPro12,1。MultiBeastのリストにないため、仮の設定とし、Clover Configuratorで正しく設定。

 

Intel HD Graphics 5500を正しく認識するために、Clover Configuratorにて調整したのは以下の3つ。以前から、同じことをJumper EZBook X4 Proで10回以上は試しているのですが、今回上手くいったのが逆に不思議(海外サイトでも同手法が正解とありますが)。

 

▼SMBIOSのモデル名はMacBookPro12,1。Intel HD Graphics 5500の場合には、こちらが妥当。

 

▼Graphicsのig-platformは「0x16260006」。右にある同項目のプルダウンを開くと選択できます。

 

▲Kernel and Kext Patchesは以下を追加。チェックボックスは上の画像のとおり。詳しく語れるほどの知識はないのですが、こちらを設定しないとGPUを正しく認識しません。のこれに近い記載は海外サイトで複数あるのですが、引用元はYouTubeのIntel HD Graphics 5500のエラー対応。

  • Nameに「AppleIntelBDWGraphicsFramebuffer」
  • Findに「00002002 00005001」
  • Replaceに「00003001 00009000」

まとめ

これまで散々苦労していた Core i3-5005U / Intel HD Graphics 5500のHackintosh。今回のCHUWI GT Boxでは、BIOSを細かく設定できないこともあり、また、以前に失敗した経緯もあり、すんなりと完了して驚きです。同じような構成でも、ちょっとした項目の設定もれ、Kextの不足で失敗となり、膨大な時間を費やすことが多いHackintoshであり、覚悟も必要。

最近では、以下の第8世代のCore i3 / i7を搭載するミニPCでHackingtoshの夢を見ていたのですが、NVMeのパッチをあてる必要があるようで、インストール画面にたどり着けずにエラーとなり、しばし中断です。UMPCのCHUWI MiniBookのHackintoshも目論んでいます。

 

2020年7月26日追記。現在販売中のCoreBoxでも macOSとWindows 10のデュアルブート化できました
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