海外通販サイトのAliExpressでは、日本のAmazonなどで販売していないミニPCが多数ありますが、2021年1月4日時点で、Celeron (Gemini Lake N4100)を搭載するミニPCとしては、最安と思われる製品の紹介です。メモリ 4GB、eMMC 64GB（M.2 SSDを搭載可能）であるものの、アルミ製ボディ・ファンレスにして、その価格は132.94ドル（約14,000円）。この価格帯となると、Atom Z8350、Apollo Lake N3350を搭載することが多いのですが、ライトユースでは普通に動作する Gemini Lake N4100搭載とは大きな魅力。
スペック
ブランド名・製品名ともに記載のない製品ですが、工場直販あるいは販売店オリジナルの製品のように思います。安価であるため、メモリ 4GB、デフォルトのストレージは 64GB eMMCなど、妥協する事項もありますが、そのスペックは以下です。
| CPU | Celeron (Gemini Lake) N4100 |
| GPU | Intel UHD Graphics 600 |
| メモリ | 4GB |
| ストレージ | 64GB eMMC、2242サイズ M.2 SSDを増設可能 |
| WiFi | Dual WiFi |
| Bluetooth | 4.2 |
| ポート類 | USB 3.0 x 3、HDMI、D-Sub、有線LAN、SDカードスロット |
| サイズ | 120 x 120 x 28mm |
| OS | Windows 10 Home ? |
| その他 | アルミ製ボディ、ファンレス |
Windows 10もプレインストールされているはずですが、製品紹介に明記がないことに留意ください。その他のコメントは以下です。
- メモリは4GBと必要最低限ですが、私はGemini Lake N4100を搭載するPCの数台、上位のThinkPad X1 Carbon / ThinkPad X280もメモリ 4GBです。Google Chromeのタブを10個も開いていると、メモリ使用率は80％超となりますが、レスポンス悪化となることもありません。
- エントリークラスのGemini Lake N4100であるものの、Atom Z8350やApollo Lake N3350よりは明らかにレスポンスはよく、WebブラウジングやWord、データ量が極端に多くないエクセルなどでは普通に動作します。
- ただし、Windows 10 更新前後のシステムプログラム動作時には、CPU使用率が100%となる時間が、上位のCPUよりも長くなります。
▼安価で薄いミニPCですが、USB 3.0 x 3、HDMI、D-Sub、有線LAN、SDカードスロットと、ポート類は充実。
▼薄いこともあり、2.5インチのSSD / HDDは取り付けできませんが、2242サイズのM.2 SSDの増設可能です。
▲画像中央左に「Fanless Design」とあり、静音であることも特徴。以下で実機レビューのコンパクトなLarkBoxの場合、ファン音量が多少喧しいのですが、Gemini Lakeの12cm角程度のサイズではファンレスでも問題ありません。
▲▼M.2 SSDを増設し起動ドライブ化する場合に必要となるOSクローンソフト。Transcendなどの大手ブランドの場合、以下の記事に記載のとおり、公式サイトでOSクローンのソフトを配布しています。
価格
2021年1月4日時点のAliExpressの価格は 132.94ドル、同時点の円換算では約14,000円。私がAliExpressで確認する限りでは、Gemini Lake N4100搭載のミニPCとしては最安です。メモリ 4GB、eMMC 64GB (M.2 SSDを増設可能）であるものの、普通に動作する安価なPCを求めている方には候補となる製品です。
▼電源プラグはEUタイプとなり、別途変換アダプターを用意する必要があります（家電量販店で数百円）。
