OSCAL Pad 10 実機レビュー、UNISOC T606 / RAM 8GB / UFS 128GBにより普段使いでは十分なレスポンス | Win And I net

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OSCAL Pad 10 実機レビュー、UNISOC T606 / RAM 8GB / UFS 128GBにより普段使いでは十分なレスポンス

今回レビューする製品は、Blacviewの10.1インチタブレット「OSCAL Pad 10」。Blackviewの製品としては、OSCAL シリーズはエントリーの位置付けですが、CPUに AnTuTu スコア 約23万のUNISOC T606、メモリ 8GB、UFSのストレージにより、Web サイトのブラウジングやNetflix / YouTubeなどの普段使いではサクサクと動作します。

また、「Widevine L1」に対応し、Netflix、YouTube、Disney+、Huluなど、FHDを活かし高画質で視聴することができます。

レビューする製品はこちら

Blackview OSCAL Pad 10、Amazon

Blackview OSCAL Pad 10のスペック

スペックについては、以下の紹介記事のポイントの再掲載です。

OSCAL Pad 10、UNISOC T606 / RAM 8GB搭載、Widevine L1に対応し セール 119.99ドルの10型タブが発売

 

メモリ 8GBに加え、6GBのメモリ拡張機能(ストレージから 6GBを割り当て)を備えています。また、Blackviewのタブレットとしては標準となりつつある「PC Mode」、さらにはこのクラスでは多くない顔認証にも対応しています。

CPUUNISOC T606 、8コア、2 x A75 1.6GHz + 6 x A55 1.6GHz
メモリ8GB(+6GBの拡張機能あり)
ストレージ128GB
ディスプレイ10.1インチ、解像度 1920 x 1200、明るさ 350cd
リアカメラ13百万画素(SONY IMX319)
フロントカメラ8百万画素
WiFi11 b/g/n/ac
Bluetooth対応
SIMDual Nano SIM、4G: FDD:B1/B3/B7/B8/B20/B19/B28A/B28B  TDD:B40
バッテリー6580mAh、充電はUSB Type-C
サイズ厚み 8.9mm、536g
OSDoke 3.0 OS、Android 12ベース
その他GPS搭載、Widevine L1 サポート、Dual Box スピーカー、顔認証搭載

 

 

▼Googleの提供する著作権保護技術のWidevine DRM(Digital Rights Management)の最高位「Widevine L1」をサポートし、Netflix、YouTube、Disney+、Huluなどの高画質での再生に対応しています。

 

AliExpressの製品紹介に、UNISOC T606のAnTuTu スコアは 227,854と明記されていますが、実機での計測もほぼ同スコアです。

 

▲▼「OSCAL Pad 10」は、複数画面を表示できる「PC Mode」を備えていますが、以下の「Blackview Tab 13」にて大まかな機能を確認しています。画面下にタスクバー的な表示があり、Windowsライクに操作することができます。

なお、今回のレビューでは、「PC Mode」は未掲載ですが、あらためて確認のうえ、以下のコメント以外での気づきがある場合、当記事にて追記します。

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実機のシステム情報

もちろん、基本スペックは上記と同じとなりますが、実機にて アプリ「Device Info HW」から抽出のシステム情報を掲載します。

 

▼OSは Android 12をベースに、Blackviewの独自カスタマイズを加えた「Doke 3.0 OS」。設定画面は、iPad ライクに左にメニュー、右に詳細の分割となっており、扱いやすいです。

 

▼サマリーページですが、最下段に「フラッシュ=UFS」とあります。通常のeMMCより高速なUFS(製品情報には明記なし)ですが、後段のベンチスコアからすると、UFS 2.2と思われます。

 

▼SoCのUNISOC T606は、2 x A75 1.6GHz + 6 x A55 1.6GHzの8コア、GPUはMali-G57

 

▼FHD 解像度 1920 x 1200のディスプレイのPPIは 224、リフレッシュレートは 58Hz

 

▼メモリ 8GBもあるため、一般的には拡張機能 6GBを利用しなくとも十分です。ストレージは128GB、AnTuTu ベンチアプリを導入後ですが、空き容量は約105GBもあります。

 

▼バッテリー容量は6580mAh。省電力設定を行っていない状況では、スリープ時のバッテリー消費はやや大きいように感じます(後述しています)。

 

▼アプリ「DRM Check」にて確認のWidevineの対応状況。仕様どおりに「L1」対応です。ちなみに、下の画像は「L1」ではない エントリークラスの8インチ タブレットで確認したもの。アプリの有効性の確認のため、参考情報として掲載しました。

外観

Blackviewの他製品も含め、最近ではサイドがフラットなタブレットが増えてきましたが、本製品はラウンドした一般的なもの。製品情報に背面の素材の明記はないのですが、感触とひんやり感では「もしやアルミ製?」とも思え、樹脂製のタブレットよりも質感は高いです。

開封、付属品

 

▼上のリンク先記事のとおり、Blackviewのタブレットは複数レビューしていますが、共通して白地にタブレットの画像の外箱です。

 

▼本体の下に付属品は収まっています。

 

▼説明書、コンパクトなACアダプター、USB Type-C to Type-Aのコード、SIM ピン。説明書は多言語構成となり、うち 日本語は7ページ分。SIM カードの挿入、起動などのごく基本的な説明事項が記載されています。

サイド、背面

ディスプレイ面は後段を参照いただき、ここではサイドと背面について記載します。

 

▼2スピーカーは、横持ちでの下部に搭載されています。キーボードの接続端子はなく、専用キーボードは用意されていません。

 

▼別の角度から。他の写真も含めて 照明の関係で暗い画像ですが、実機はより明るいグリーンです。

 

▼横持ちでの上は、イヤホンジャックとSIM トレイ。

 

▼拡大しました。SIM トレイは付属のピンで硬さもなく、簡単に引き出すことができます。

 

▼横持ちでの右サイドは何もなし。

▲左の色合いが異なる部分は樹脂ですが、それ以外は手触り感が明らかに異なり、前述のとおり 冷んやりとしていることからアルミ製と思われます。

 

▼スピーカーを拡大。もちろん、作りに粗さはありません。

 

▼横持ちでの右サイドに、電源ボタン、音量ボタン、USB Type-Cが集中しています。

 

▼リアカメラ、電源、音量ボタンを拡大。

液晶

掲載の写真は圧縮していることもあり、くすんだ画像に見えますが、実機はより鮮やかです。また、仕様上の明るさは 350cdですが、仕様以上に明るい液晶のように感じます。

なお、壁紙はデフォルトのものではなく、メリハリをつけるためにダウンロードしたものに変更しています。

 

▼インセルパネルでないために 表面と液晶面との隙間はありますが(Fire タブレットを想像ください)、液晶オン時には隙間が目立つこともなく、鮮やかな液晶です。また、明るい液晶で、私としては明るさ 70%で程よいです。

 

▼この角度での視野角も広く良好。

 

▼拡大してみましたが、左上の画像にて インセルでないことがわかるでしょうか。全般的にコントラストが控えめのようにも感じますが、私の主観によるもので 一般的には十分です。

 

▼上の画像よりも、こちらが実機に近い鮮やかさです(画像は圧縮しているため、実機はより鮮やか)。

 

▼色合いの確認には、記事編集で見慣れた自分のサイトで行うことが多いのですが、デフォルトでの発色はやや暖色系(写真では判断つきませんが)、僅かに淡さも感じますが 自然な発色で良好です。

 

▼白地のWebサイトでの視野角も良好です。

ベンチマークスコア

 

▼AnTuTu ベンチマーク V9のスコアは 227849。製品情報の公開値は 227854ですが、僅差で同じとなり、これほどまでに近似値となることは珍しい(公開値よりやや低くなることが多い)。

 

▼Geekbench 5のスコアは「シングルコア 304、マルチコア 1285」

 

▼ストレージのスコアは「Write 269.96MB/s、Read 482.03MB/s」とかなり高速。特にReadはPCのSATA SSD並み。製品情報には明記されていませんが、このスコアを見ると UFS 2.1ではなく、より高速なUFS 2.2です。

 

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▲▼下のスコアは、ストレージはUFS 2.2と明記のある「CHUWI HiPad Max」。WriteはOSCAL Pad 10と同水準ですが、ReadはOSCAL Pad 10が高いスコアです。これを受け、上記で「このスコアを見ると UFS 2.2」と記載しています。

 

▼自宅の「Nuro 光」での回線速度は94Mbps。自宅の環境はよくなく Nuro 光としては遅いのですが、他のPCやiPhone・タブレットと同水準の速度です。

体感レスポンス

以下の記事に、これまで実機レビューした、あるいは紹介した Android スマホ・タブレットの主な製品の AnTuTu ベンチスコアと動作の指標を掲載しています。

AnTuTu ベンチマーク スコア一覧、スコアに応じた動作の指標
エントリーからミドルレンジクラスのスマホ・タブレットがメインとなりますが、主に2022年以降に実機レビュー あるいは紹介のAndroid スマホ・タブレットのAnTuTu ベンチスコアを一覧形式で整理しました。また、同時にこれまでの実機...

 

上記の記事においては、普段使いでの「普通に動作する指標はスコア15万超、サクサク動作の指標は25万超」としています。本製品のスコア 約23万はサクサク動作に近い水準となり、具体的には以下となります。

  • このクラスではゲームを行うには厳しくなりますが、Web サイトのブラウジング、YouTube / Netflix / Amazon プライムビデオなどの普段使い・ライトユースでは サクサクと動作します。
  • AnTuTu スコアが僅かに上位のCPUとしては Snapdragon 680がありますが(CHUWI HiPad Maxのレビューを参照)、体感レスポンスとしては同水準。
  • AnTuTu スコアが10万後半のタブレットでは、スリープからの復帰時などにもどかしさも感じることもありますが、本製品ではその状況もなく動作します。
  • ストレージには高速なUFSのため、約1GBクラスのAnTuTu 3DBenchなどの大容量アプリのインストールも、それほど待たされ感はありません。

スピーカー

横持ちでの下側の2スピーカーですが、配置や音質・音量は標準的。Netflix、Amazon プライムビデオ、YouTubeの視聴において、ある程度 音量を上げても音割れを感じず良好です。4スピーカーを搭載のタブレットも多いですが、2スピーカーの本製品と際立つ相違は感じません。2スピーカー or 4スピーカーで悩んでいる場合、コストとの見合いなどで 2スピーカーの製品の選択もありです。

カメラ

このクラスのAndroid タブレットとしては、比較的 高画素の13百万画素のリアカメラを搭載しています。ただし、他ののAndorid タブレットと同様に、メモ書き代替としての割り切りが必要です。

UFSのストレージにより保存は速いのですが、動きのある被写体の追従・オートフォーカスは遅く、ピントもややあまくなります。また、風景などの撮影の場合にも、多少 白っぽい画像のように感じます。

顔認証

顔認証対応であることも特徴の一つです。設定時に、顔がやや斜めの状態でしたが、設定は呆気ないほどに短時間で完了。また、認証においても、眼鏡あり / 眼鏡なし・マスクを識別できるものではありませんが、認識精度は高く、認識も速い(2秒ほど要します)です。

LTE接続

サブ回線として利用中の、ドコモ回線の「OCN モバイル ONE」のSIMにて接続・回線速度を確認してみました。千葉市郊外の電波強度が強くない自宅近辺ですが、24Mbpsと通常の速度が出ています。

 

▼アクセスポイントはプレセットされていませんでしたが、新規に登録し一発で認識しました。

 

▼千葉市郊外の電波強度が強くない自宅近辺ですが、24Mbpsと他のスマホ・タブレットと同水準の速度です。

 

▼OCN モバイル ONEは、NTTドコモとの合併により、新規申し込みを停止しています。繋がりやすさとタブレットでも使用できる汎用性では、私の家族が利用中の「ahamo」、あるいは「Y!mobile」がおすすめです。

ahamo

Y!mobile

バッテリー消費

初期設定の状態で やや気になったのが、スリープ時のバッテリー消費。これまで、OCN モバイル ONEのSIMで運用した場合のスリープ時のバッテリー消費が激しいことは、どのスマホ・タブレットにも共通する事項ですが、本製品の初期設定では、同SIMなしのWiFi運用においても、2日ほどでバッテリー残量がゼロとなりました。

ただし、アプリの自動起動などの見直し後は、概ね一般的なバッテリー消費となり、現在様子見の状態です。

なお、10W 充電速度(AliExpressの製品紹介に明記あり)となり、上位機の急速充電と比較すると控えめであるものの、以下のHiPad Maxなどと比較すると充電は速く、もどかしさが軽減されます。

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まとめ

あらためて「OSCAL Pad 10」のポイントを整理すると以下となります。同価格帯(2万円前後)のAndroid タブレットは多く販売されていますが、メモリ 8GB、「Widevine L1」に対応の優位性があり、その他の機能もバランスのよい製品です。

  • 製品紹介にボディ素材の明記はないものの、アルミ製とも思える背面の質感は高い。
  • AnTuTu ベンチスコア 約23万、メモリ 8GB、UFSの高速ストレージにより、普段使い・ライトユースではサクサクと動作。
  • 明るく鮮やかな液晶となり、「Widevine L1」に対応し高画質な動画視聴が可能。
  • 顔認証の精度・速度ともに、Android タブレットとしては良好。
  • 初期設定でのスリープ時のバッテリー消費はやや大きいが、こちらは設定しだい。

 

 

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