CPUとメモリ使用量の多いGoogle Chrome。このため、PCのメインブラウザとして、Google ChromeとMicrosoft Edgeのどちらを使用すべきか悩んでいる方も多いかと思います。そこで今回、私の普段使いの条件にて、双方のCPUとメモリ使用量を比較してみました。Microsoft Edgeのメモリ使用量が少ないことは想定していたのですが、想定外の結果もありました。
比較の前提
Google Chromeのメモリ消費抑制のためのプラグインは外し、目に見える設定の範囲ではデフォルトの状態で比較しました。その他の比較の前提は以下となります。また、仮想メモリを使用していることもあろうかと思いますが、仮想メモリの使用は考慮しないこととします。
- Windows 10、メモリ 6GBを搭載するJumper EZBook 3 Proを使用し比較。なお、CPUはApollo Lake Celeron N3450です。
- Google ChromeとMicrosoft Edgeの双方を同時に起動した状態で、Amazon / 楽天市場 / Yahoo / Gmailなど、双方にて同じURLのサイトを10個開き比較。
▼Chrome（上）、Edge（下）で同じURLのサイトを10個開いた状態で比較しました。
▼使用したPCはメモリ 6GBを搭載するJumper EZBook 3 Pro
CPU、メモリ使用率の比較結果
▼Chrome・Edgeともに、デフォルトのメモリ開放機能（搭載しているか否かは未確認）が機能しないよう、頻繁にタブをクリック（アクティブ化）した状況でのCPU・メモリ使用量。
双方とも、CPU使用量は30%弱、メモリ使用量は1.2GB台とほぼ同じと言えるでしょう。
▼こちらは上の状態から2分程度経過した状況。
▲▼特徴的な個所は赤枠部分。
- ChromeのCPU使用量は61%と相変わらず高水準を維持しているのに対し、Edgeは8.7%と低水準に。
- この理由として、赤枠に若葉マークのようなものがありますが、これは以下の記事のとおり「プロセスがサスペンド状態」になっていることを表しています。Edgeを短時間でも使用しない場合にはサスペンド状態になり、CPU使用率を抑えているようです。
▼こちらは上の状態からさらに1～2分程度経過した状況。
▲EdgeはCPU使用率に加え、メモリ使用率も当初の1.2GB台から半分の666MBまで落ちています。未確認ですが、Edgeではタブを短時間でも使用しない場合には、デフォルトのメモリ開放機能が働いているように思えます。
Google Chromeのベータ版の拡張機能においても、自動のメモリ開放機能があるのですが、こちらはメモリ開放するタブの認識する時間が長いようで、Edgeほど短時間でメモリが抑制できる効果は今のところ確認できていません。
まとめ
Google ChromeとMicrosoft EdgeのCPU・メモリ使用量を同じ条件で比較したところ、双方ともにMicrosoft Edgeの負荷が少ない結果となりました。ポイントとしては以下です。
- 立ち上がり直後、頻繁にタブを切り替えて使用している範囲では、Chrome・Edgeとも同程度のCPU・メモリ使用量。
- ただし、Edgeでは数分間使用しない状況ではす、ぐにサスペンド状態となりCPU使用量を抑制し、メモリの自動開放機能が備わっているのか、メモリ使用量も激減。